二宮智樹は姉妹を殺害した事件の裁判員として裁判に参加する。
被告人である五十嵐を有罪とする意見が多いなか、八木麻衣子だけは無実の可能性もあるのではないかと言っていたが、最後の評決になって有罪へと意見を変え、五十嵐には死刑判決が下る。
裁判後に二宮と麻衣子は付き合うようになるが、五十嵐の控訴審が開か
...続きを読むれたあと、麻衣子は忽然と姿を消す。
五十嵐が犯人ではなかったのか⁇
麻衣子は真相を調べるために動き、行方不明になったのか?
麻衣子の行動を辿ろうとするべく奔走する二宮が、真相を追う。
読み始めると気になって、ページを捲る手が止まらなくなった。
裁判員になったとき、法の素人である自分が果たして感情を交えずに裁きを行うことができるのか…と思うと難しいと感じた。
ひとりの人間を自分の判断によって、その後の人生を左右することになることの重責に耐えられるのかと想像するだけでこわくなるのだが、冷静で公平な目で判断するしかないのだろうと…。