5Gに関する本だが、知っている方の本だったので、こちらも手に取ってみた。コンパクトで悪くない。
周波数のかなり基本的なところから説明が入ったので、読者のターゲットはどういう層なのか不思議にも感じたが、技術的なことも含めて薄く広く5Gについて掴みたいという人向けと考えてよいだろう。まったく技術のことは
...続きを読むわからないという人にはたぶん向かないし、プロトコルや無線特性を深く知りたいという人にも向かない。eMBB、mMTC、URLLC、と書かれる方が大容量、多接続、低遅延と書かれるよりも何だか気持ちがよいと感じるけれど、それ以上深いところまで踏み込まない人向けだろうか。
Chapter5以降に様々なユースケースや社会実装について書かれている。違和感はないけれど、いつ・どれくらい・という量的パラメータの話がない(誰もわからない)ので、ざっと目を通してあいまいに頷く感じで読み通せばよい本ではないだろうか。