「食品工場の中の人たち」。各務葉月。2018年、KADOKAWA。
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2019年1月に読んだマンガ。
筆者自身が、何カ所かの食品工場でアルバイト的に働いた経験から、食品工場のトリビアや当たり前のことについて書いた自伝的エッセイマンガ。
言ってみればそれだけのことなんですが、食品工場の仕事を覗き見
...続きを読むる感じで面白い。語り口も悪くないし、絵柄も含めてすごく癖が無くて僕は好きでした。
衛生についての当たり前のこととか、働いている上で、「そりゃ、ミスもあるよ」みたいな箇所とか。
どこの会社でも工場でも、広報さんに聞いて表から出てくることはあり得ない細部や感情が気負わず読めます。
津村記久子さんの初期の「お仕事もの」の小説などを思わせる、ある種、写実を重視して、無理にそこに「意味」や「論」を張らない。そんな味わいで、僕は好きでした。
しかし、この作者は何と発音するんだろうか。