「俺は15歳でプロレスラーを目指したときに、3つの目標をたてたんです。新日本プロレスのレスラーになること、いつか東京ドームのメインに立つこと、そして20代のうちにIWGPヘビー級王座のベルトを巻くこと」
「制御不能なカリスマ」の異名で、新日本プロレスの中心に君臨する内藤哲也。
武藤敬司に憧れ、棚
...続きを読む橋弘至に憧れた青年は、高校卒業後、アニマル浜口ジムで5年間のトレーニングを積む。
大怪我等の困難を乗り越え、新日本プロレスに入門。
2006年5月27日、念願のプロデビューを果たす。
当時の新日本プロレスは「氷河期」と呼ばれるほど、苦戦が続いていた。
自身でユニットを結成し、心身ともに鍛え上げ、実力を磨き、紆余曲折を経ながら、メインイベンターへの険しい山を登っていく。
本書では、幼少期から2010年までのエピソードをインタビューで振り返る上巻。
大きな転機となったメキシコ長期遠征で、今ではお馴染みのあのポーズが生まれる。
東洋人は目が細いからと、目の端っこを引っ張っての野次を逆手に取った。
左目を人差し指と親指で大きく見開くポーズ「Abre el ojo(アブレ・エル・オホ)」(英語で「Open your eye」)だ。
そして、彼は新日本プロレスの最前線をゆっくり歩く。
そして、自信満々に語る。
「TRANQUILO(トランキーロ).あっせんなよ!」