気功とはこういうものだったのか、とこれほど納得できる本はなかったと思う。この本の全体を貫いて言葉では表現できない説得力がある。気功を実践していくうえでの信頼できるガイドブックだ。
著者は「私は中国での長い気功経験の中で、たくさんの流派の先生に直接お会いして勉強する機会に恵まれましたので、流派を超越
...続きを読むして本当に効果の高い方法だけを集大成した本を作ることができた」と語る。なるほどどの功法を見ても、これぞ気功の真髄と思わせるような本物の香りが伝わる。そういう本物のみがもつ充実の感覚が本に漂う。
いつも座右において、この中で自分に合っているいくつかの功法は、実践していきたいと思う。実践の過程で、さらに深めたいと思ったら、またこの本に戻り、よく読み、さらに高度な功法で自分にあったものを見つけ出し実践していく。そんな風に頼りにできる本だ。自発動気功や樹林気功について多くのページを割いて書かれているのもうれしい。