CIAで分析官として勤務しているヴィヴィアン(ヴィヴ)とその夫であるマットの物語。ヴィヴはロシアのスリーパー(米国に潜伏している工作員)を調査して夫のマットの写真を見つける。それを境に、マットに対する疑念と子供たちを守る母親としての本能が葛藤する。
著者が元CIA職員であるためか、物語の展開が非常にリアルで、スリルを感じる。著者自身の体験がベースになっているフィクションなのだろうが、半分以上は事実なのではないかと思えるくらいのリアルさがある。本作品はヴィヴの視点で描かれているが、マット視線にしても別の作品になりそうな気がした。