プロフィールから、これまた変人の系統かと思いきや、何とも読みやすく温かい文章。
行動の苛烈さとは、随分と違う印象を受ける。
文章って不思議だ。
野鳥観察の厳しさと意義、そして鳥への愛。
学問として確立していく様は、植物学と変わらない。
素養の深さといい、牧野富太郎と並び称されても良いだろう人物なのでは。その道では知られた人なのでしょうが、私は全く知らなかった人物だけに、とても興味深かった。
自然を著した文章表現が素晴らしい。
彼の視線がそそがれているのは鳥だけではない。
自然保護運動へと進むのは、自然の成り行きだったのだろう。