作品一覧
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3.01巻1,287円 (税込)「笑いのカイブツ」作者、これが限界到達点。 15才の時に芸人になりたいと思った。でも、オカンに反対され、NSC(吉本の新人養成所)入りを断念。19才のとき、活路を開くために大喜利でひたすら経験値を積み上げることを自分に課し、睡眠時間3時間以外はすべてネタ出しに没頭。27才まではこの生活を続ける決意をする。21才でケータイ大喜利でレジェンドの称号を獲得。24才で人気芸人のラジオ番組の作家になる。しかし、25才で心が折れる音を聞いた。限界だった。 そこまでの私闘の日々を綴った「笑いのカイブツ」を刊行するも、気がつけば、スーパー玉出のストロング缶と女に走る日々が続いた。やがてなけなしの有り金を注ぎ込んでの海外逃亡。 そして、コロナ渦のなかで、僕は久しぶりに110円のボールペンを握っていた。再び、ノートをネタで真っ黒に埋め尽くすために。 絶望。逃亡。一縷の希望。「笑いのカイブツ」作者、恐らくこれが限界到達点。
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3.927歳、童貞、無職、全財産0円。笑いに狂った青年が、世界と正面衝突! “伝説のハガキ職人”による、心臓をぶっ叩く青春私小説。 21歳にして「ケータイ大喜利」でレジェンドの称号を獲得。「オールナイトニッポン」「伊集院光 深夜の馬鹿力」「バカサイ」「週刊少年ジャンプ」などで、他を圧倒する質と量で圧倒的な採用回数を誇り、「アメトーク」でも取り上げられる。いつしか彼は“伝説のハガキ職人”と呼ばれるようになる。 構成作家を志すも、“人間関係不得意”のため、挫折の繰り返し。命を削るように面白いネタを書くことに邁進する、貪欲なまでのストイックさ。恋と、挫折。やがて彼の頭の中に奇妙な「カイブツ」が棲みつき、主人公をときに叱咤し、ときに罵倒する。休むことのない内なるカイブツとの戦いの果て、主人公はいつしか「死」を想うようになる。 笑わせるか、死ぬか。 この主人公は、著者自身なのか、それとも頭の中のカイブツが生み出した妄想なのか? ツチヤタカユキの熱狂的な道行きが、いま紐解かれる。 単行本刊行後を濃厚に描いた「文庫版あとがき」を収録。出版によってメジャーな世界に一歩踏み出したことで、主人公(作者)の鬱屈は晴れる日がきたのか、それとも・・・? とどまることのない激情の発露が、読者の心に突き刺さる、感動の「最新章」。
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4.0
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画がすごかったので、原作も読んだらこっちもすごい。エグさがすごいのだけど、逆に映画には映画なりのエグさがあってどっちもエグい。とことん本人なりのお笑いを追求する姿勢がすごい。しかし、あくまで裏方である芸人の作家を目指していてプレイヤーは目指さない。適正があるので、芸人そのものを目指すべきだとは言えないが、選ばれないと成立しない立場はつらい。
それに厳しいことを言えば、なにがなんでも作家になりたいという気持ちがない。ジャニーズのタレントがジャニーさんに性加害をされても耐えて栄光をつかんだように、ディレクターのケツを舐めてでも作家になるという気合がない。ボケを作る、ネタを作ると言う得意なこ -
Posted by ブクログ
深夜三時半ってのに一気読みしちゃった。
大喜利に始まり、漫才、コント、落語と沢山のネタを創り出した著者。
笑いを生み出しているはずなのに著者自身が笑う描写がほぼ無かった。
狂気じみていて猟奇的、それでいてとても情熱的。
唯一自分の正義を信じて生きていけると思ったお笑いの世界でも現実を突きつけられ、社会や人生に対して嫌悪感を抱き続ける日々。
自分の正義を貫いて一つのことにここまで狂うなんてまず普通じゃない。
それでもネタを量産する手は止めずにずっと動かし続ける姿は恐ろしくもあるけど、周りの景色が見えない程に熱中するパワフルさ、生命力みたいなのを感じた。
ピンクも元カノさんも本当に素敵な -
購入済み
夢に生きたいと思える本
想像もできないほどの挫折を重ねて、この作品が出来上がったのだと思うと、人生に意味のないことなんてないのだなと思いました。
1日1日を意味にするってことが、報われるってことなのかなと。
まさに「ぶっ刺さる」作品でした。こんなにエネルギーの詰まった作品に出会えて嬉しいです。
毎日を無碍に生きることが嫌な人、退屈な人、ぜひ読んで欲しいです。