「親友って、どうやったらつくれるの」
「親友は、たぶんつくるものじゃなくて、出会うのよ」
わたしの問いに伯母さんはそう言った。
いますぐ親友が欲しいわたしに伯母さんは笑って言った。
「すこしずつの親友になら、すぐにでも出会えるわよ」
それはなぜか旅先で出会うことが多い、本当はどこにいても会えるのだけ
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そう言って、ネパールで出会ったすこしずつの親友の少年の話をしてくれた。
始めの話からもう、心にじわっとくるお話でした。すこしずつの親友ってどんなものかというのが、一つ一つは短い旅先での話を聴く(読む)ごとに、ああこういうことかと腑に落ちてきました。「聴く」と書きたくなるくらい、読んでいる自分自身も伯母さんと姪のお泊まり会に参加させてもらっているような気持ちになりました。
「親友」や友達関係について悩んだり考えたりするのは、小中高生くらいがピークかなと思うので、その頃の子ども達のそばにこういう本があるといいなと思いました。
難しく考えなくても、出会うときには出会うものだし、すこしずつの親友ならきっともう出会ってるんじゃない?って寄り添ってくれるような本。