画像やイラストなどが多くわかりやすい内容です。
既に知っている人にとっては当たり前のことばかりかとは思いますが、
写真が好き、まだ始めたばかりという人は読んで損はないと思います。
どちらかというと基本事項の表面をさらっとという感じなので、
掘り下げた内容を期待している方には向かないです。
基礎入門というイメージかと思います。
時々ネットのまとめ記事やTwitterなどで見る、
ドイツ人写真家の日本の満員電車の写真は、
この本の中で言えばお祭りのケースに近いかと思います。
撮られることを全く予期していない点ではお祭りよりも酷いケースでしょう。
本人の承諾を得ずに撮影し公開するのは非常に問題だと思います。
レイヤーさんのメイクシーンの例もありましたが
ヒーローショーの楽屋なども同じで、レイヤーさんやアクターさんが
見てほしいものを考えれば、見てほしくないものも自ずとわかると思うのですが
モラルやマナーの話になってしまい勝手に撮影公開してしまう人もいるのが現状です。
スマホが普及してカメラが身近になったことに
法整備もまだついてきておらず、マナーも浸透していないのは問題です。
美術館や写真展が撮影OKというのは確かに増えましたが、
これも作品を一点撮りしないのは常識がある人なら当たり前のはずが
そうではない人も多いので結局一点撮りされないレイアウトにするなど
主催者にも負担がかかっているというのは難しいところです。
写真コンテストも、入賞したあとで撮影方法に問題があって取り消されたり
あとで炎上を恐れて主催者が良い写真なのに入賞させなかったりということが起きています。
個人情報保護法ができたばかりの頃、敏感になりすぎている人というのはたくさんいました。
当時接客業をしていましたが、お客さんが注文した商品が入荷したら連絡するための
名前と電話番号すら尋ねると怒り出す人がいました。
個人情報に対する勘違いは未だ根強いです。
その半面著作権に関してはまともな知識がない人が多く、
”パクツイ”や卒論のコピペなど様々な問題が起きています。
まとめサイトも多くできており、写真を掲載するのも
出典さえ明記すれば引用OKだと勘違いしている人が多いという問題もあります。
訴えに応じないまとめサイトなども多く
泣き寝入りしている人やそもそも無断掲載されていることに
気がついていないという人も多いでしょう。
カットされたり反転されたりすることも多いですが
それでもウォーターマークを入れるなどの意思表示は
面倒でも必要なのだろうと思います。