作品一覧

  • 鉱物 人と文化をめぐる物語
    3.0
    1巻1,265円 (税込)
    「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えてゐる。」(『銀河鉄道の夜』)。冒頭の「宮沢賢治はなぜ石が好きになったのか」からはじまり、ミケルアンジェロと竜安寺の関係、モーツァルトが石の名前になったわけ、吉良上野介の墓石など、鉱物の深遠にして、不思議な真実が次々と披瀝される。石に対する深い愛と学識に裏打ちされ、優しい語り口で紹介される「砂漠のバラ」、「火星の石」、「黄鉄鉱」、「ラピスラズリ」は、愛好家ならずとも思わず魅了される。「珠玉」のエッセイ。図版多数収録。
  • 鉱物 人と文化をめぐる物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「宮沢賢治はなぜ石が好きになったか」を買おうと思っていたところ、文庫化した。

    ・世界三大文化……ギリシャローマ文化は大理石、中国文化は玉、ペルシャ文化は青色ーウルトラマリンーラピスラズリ。アラビアの夜の空の色。
    ・古代の絵画は、黄褐色、褐色、赤褐色。この中には青は含まれない。人間の色覚は赤、黄、緑の順で、青は最後。古代人には見えていなかったのかも。
    ・自然科学が生じたのは鉱物への興味、そして鉱物の形の規則性は数学、物理学の出発点であり、鉱物の精錬から化学が生まれた。

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    2018年02月13日

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