カエサル、クレオパトラといった超有名人もいれば、馴染みのないガーフィールドなる大統領も(第20代アメリカ合衆国大統領)。
猫かとおもたよ・・・
さて、本書はタイトル通り、偉人たちの「死に様」だ。
役者あとがきにある通り、当時は「最善の治療法」を施された結果とはいえ、この死に方の苦しみは如何程だろう
...続きを読むと思わざるを得ない。
本書にたびたび出てくるのが「瀉血」だ。
悪い血を抜けばいい、確かに、発想は悪くない、だが、抜いてその後どうするのよ……。
ワシントンは2.4Lもの血を抜かれたそうだ。
私はたった400mlの血を抜かれた後、駅の階段を駆け上がり如何にもこうにもひどい気持ちで家に帰ったというのに。
顔が青ざめるなんてレベルではないだろう。
エリザベス1世の死に方もすごいがヘンリー8世の死に方はとんでもない。
妻を何人も娶り、離婚したり斬首したり、ひどい王様の典型例のようなイメージだったがこんなに壮絶な死に方だったとは。
晩年のヘンリーの足には脂肪だけではなく腐りかけた肉、膿、神経の末端まで見えていたそうだ(げっ)。
で、亡骸は腐敗ガスで爆発したらしい(げげげ)。
己の業が報いた結果、なんてことは言わないが、できれば、ちゃんと看取ってもらえるような性格のまま、苦しまず、旅立ちたいものだ。
あと言えるのは、ちゃんと病院に行こう、薬剤師の話もちゃんと聞こう。
少なくとも今の医学は今できうる最善の策をとっており、少なくとも彼らのようなのたうち回るような痛みはない、はずだから。