加藤謙吉の作品一覧

「加藤謙吉」の「渡来氏族の謎」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 渡来氏族の謎
    3.0
    四世紀末から七世紀後半にかけて、大陸・朝鮮半島から日本列島に移住した渡来人。その有力集団は「ウヂ」を名乗り、大和政権に奉仕した。大和政権は最先端の技術・知識・文化を有した彼らを積極的に登用、やがて律令国家が形成された。渡来氏族はまさに古代国家形成の立役者であったが、その功績はもちろん、存在すら明らかでないものも多い。彼らが出自や移住の経緯を改め、さらに政治の表舞台に上がることが少なかったからだ。東漢氏、西漢氏、秦氏、西文氏、難波吉士氏など、氏族ごとに職掌から盛衰までを追い、謎に包まれた実像に迫る。
  • 渡来氏族の謎

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    東漢氏、西漢氏、秦氏、西文氏とフミヒト系氏族といった渡来人の話。
    坂上田村麻呂も東漢氏であつたと初めて知った。
    さいたま市にも岸町という地区があるが、これは新羅・百済等からきた渡来人の官位を示す「吉士」から来たらしい。

    0
    2019年01月13日
  • 渡来氏族の謎

    Posted by ブクログ

    東漢氏、西漢氏、秦氏、西文氏とフミヒト系氏族、難波吉士を章別に取り上げ、各氏族の要点を簡潔に、ポイント押さえてまとめてくれている、渡来氏族の概要。ガイダンス本とでもいうべきか。手に取りやすい新書。

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    2018年09月21日
  • 渡来氏族の謎

    Posted by ブクログ

    鉄器生産と軍事力を担った東漢氏、同様の技術を担ったと推察されるが東(やまと)側に押されて衰退した西漢氏、絹織物から始まり天皇政府のクラの管理を担った秦氏、文字と文筆記録で貢献したフミヒト系など、大和朝廷の権力の確立には、軍事・行政の実務を担った渡来氏族たちの貢献が見逃せない。筆者は記紀史観に沿って、土着の大和朝廷が渡来人たちを有力豪族に配分したのだとするが、天皇家も天孫族も渡来氏族も、歴史の流れで中で列島に渡来し、土着勢力を駆逐して高度な支配体制を確立した、と見る方が無難だろう。

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    2017年08月19日

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