きっかけは、本屋さんで平積みしているのを見つけたとき。面白そうだと思いながらも、「積読が他にも溜まっているから」と言い聞かせていたけど、結局ガマン出来ずに、いそいそと購入。
買ったは良いけど、ネックなのは「翻訳物」ってところだなあ…。と思いながらも、最近の翻訳物は読みやすいようにも感じるし、買う前
...続きを読むにパラ読みした時も問題なさそうだったから、大丈夫なはず! と思い、他の積読ほったらかしで、早速読み始めました。
まず目次を見て思ったことは、「大学ごとでも、学部ごとでも、分野ごとでもなくランダムに問題を並べてあるなあ」ということ。そういえば、森博嗣の「つぶやきシリーズ」も、ジャンル関係なく、徒然なるままに書いていました。入試と日常じゃ一緒くたに出来ないかもしれないけど…と一瞬思ったけど、両者とも「多角的に考える」ことをさりげに伝えたいのかもしれない・・伝わらなくても、そういう構成にしとけば、自然にそうせざるを得なくなるし(気になったとこだけ読む、なんてことをしない限りは)、と勝手に解釈。
そして各質問も、面接のときに聞かれたら、「うっ…」と答えに詰まって、しどろもどろになりそうだと思いました。「世界一考えさせられる問題」とは、まあもちろんそうなんですけど、同時に、「自分の知識の無さ、教養の無さを自覚させられる問題」とも認識させられた次第です…。だって、建築物が犯罪を減らせる、なんて思いつきもしなかった…。牛一頭が世界中の水の何パーセントか、なんてそもそも世界中の水がどれぐらいあるかも想像出来ないのに。「ハムレットの上演時間が長いと思いませんか?」って聞かれても、ハムレットの演劇見たことないし! と、自分の知識不足を棚に挙げて、下手したら逆ギレしてしまいそう。でも、著者の方が広分野に渡って博識なので、面白く読みました。ただ、残念なのは、キンドルのレビューにも書いてあったけど、その質問に答えて合格した人たちの回答が載っていないので、そっちも取り上げて欲しいなあとは思いました。