アキール・シャルマの作品一覧

「アキール・シャルマ」の「ファミリー・ライフ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ファミリー・ライフ
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    インドからアメリカに渡り、ささやかな幸福を築いてきた移民一家の日常が、夏休みのプールの事故で暗転する。意識が戻らない兄、介護の毎日に疲弊する両親、そして悲しみの中で成長していく弟――。痛切な愛情と祈りにあふれる自伝的長篇を、繊細であたたかな小野正嗣訳で。フォリオ賞・国際IMPACダブリン文学賞受賞作。
  • ファミリー・ライフ

    Posted by ブクログ

    20180304朝日新聞掲載


    おかしなやつにならないと周りの人は気にも留めてくれない
    、グサッときた。

    最後の一文がどう続いていくのか

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    2018年08月28日
  • ファミリー・ライフ

    Posted by ブクログ

    同じようなありふれた不幸を経験したものとしては、心から共感できるものだった。

    子どもに突然訪れた不幸は、もちろん人生を変えるが、その変わり方は親ときょうだいでは違う。親はとことん悲しみ、必死に状況を良くしようと努力する。生きることの中心が不幸な子どものことになる。が、きょうだいはどこか客観的に見てしまう。学校に行ってその不幸を一瞬忘れ、楽しく感じたりもする。親がすがるまじない師を滑稽だと思ってしまう。しかし、いつも100%楽しめるということはないし、自分が普通に生きることについての違和感を抱えながら生きることになる。
    そのあたりが、本当にリアルに描かれている。
     物語にカタルシスを求める人に

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    2018年06月30日
  • ファミリー・ライフ

    Posted by ブクログ

    たかが3分。されど3分。その3分で少年の生活は
    一変してしまう。

    1970年代に家族でインドからアメリカにわたり
    生活が軌道に乗り兄が有名な高校に合格した後に
    兄は悲劇に見舞われ、一家はその兄の介護に
    奔走することになる。

    異国の地で差別を受けながらきょうだい児として
    育っていく著者、崩壊するギリギリのところで
    踏みとどまる家族、ガールフレンドとのやり取り。
    なぜか一家を訪れるたくさんの人々
    著者を成長させてくれるヘミングウェイの書物。
    淡々と進んでしまう人生。

    私も淡々とした中で強くありたいと思いました。

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    2018年05月29日
  • ファミリー・ライフ

    Posted by ブクログ

    胸が苦しくなった。著者の実体験に基くとわかっているからなおさら。後書きを読んで、著者も翻訳者も私と同い年であることを知り、さらに苦しくなった。ここに描かれていることが、私が生きてきたのと同じ時に起こった真実の出来事であるということ。何の前触れもなく、その日、その時が来てしまい、そこから一家の人生が暗転してしまったこと。毎朝、新たな一日を迎えても、絶望的な状況が変わらないこと。それを負っているのは、特別ではない一家だということ。この作品を書き起こすこと自体にも、どれほどの心の痛みが伴ったのだろうと思う。今年一番心に響く本に出会ってしまったかもしれない。

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    2018年05月05日
  • ファミリー・ライフ

    Posted by ブクログ

    インドから移民としてアメリカに渡った家族は素晴らしい生活が待っていると期待していた。しかしプールで怪我をし脳に損傷を受けて寝たきりになってしまった頭の良い長男を家族全員で介護することになる。しかしそのストレスはものすごいもので、父はアル中になり、母は息子だけでなくそんな夫にもストレスをため夫婦はけんかが絶えない。主人公は寂しさや孤独を感じながらも成績が優秀だったためプリンストン大学へと進み、そんな家族から離れた生活を始める。彼は大人になりお金を稼ぎ、両親と兄を助ける。作家の自伝的小説である。

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    2020年02月24日

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