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「佐古忠彦」の「「米軍が恐れた不屈の男」瀬長亀次郎の生涯」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「佐古忠彦」の「「米軍が恐れた不屈の男」瀬長亀次郎の生涯」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
沖縄の英雄、瀬川亀治郎の伝記。
熱い話である。
瀬川は民族主義者だった。が、彼のいう民族は日本民族であり、そこには沖縄人も含まれる。琉球民族、大和民族という分け方はしなかった。学問的に共産主義を学びある程度支持していたが、これには時代性もあるだろう。暴力革命は明確に否定しており、本質的には共産主義者ではなかった。
後半の佐藤栄作との舌戦は、個人的にどちらかといえば佐藤側を支持する。地政学的な要地であるため沖縄に基地は必要、としか言いようがない。現実的にはそうだと思う。残念ながら、中国が一党独裁の軍事強国である時点で仕方がない。しかし、本土側からの歩み寄りも必要だろうと、改めて思う。
Posted by ブクログ
1959年、石川市の宮森小学校に米軍戦闘機が墜落し、児童ら17人が死亡。パイロットは機体の異常を感じてパラシュートで脱出。県民婦女が受けた暴行もニュースになる。本土でこれらを人ごとのように目にしながら、基地を受け入れる事での利権で美味しい思いをしているなどと揶揄する。十把一絡げには事象は語れない。しかし、この温度差は、共感と理解の欠落による。
瀬長亀次郎は米国に支配された1950年代の那覇市長を務めた人物。投獄されても、資金凍結されても、決して屈しない。米軍が最も恐れた男と呼ばれながら、大衆的な沖縄のおじさんとしてタレントや芸能人のような存在でもあったという。阿諛追従せず、不屈、信念に生きた