作品一覧 2021/10/18更新 生かされなかった八甲田山の悲劇 試し読み フォロー 八甲田山 消された真実 試し読み フォロー ヤマケイ文庫 八甲田山 消された真実 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 伊藤薫の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 八甲田山 消された真実 伊藤薫 小説はあくまでも創作物であり、事実ではない。 小説にはヒーローが付き物だが、現実にはなかなか出現しないものである。 八甲田山の遭難は、冬山に物見遊山感覚で挑み、やるべきことをやらず、やってはいけないことをやった結果の最悪の結果。 そして残念ながら、偉い人が要らぬ口出しをして現場を引っ掻き回すのも...続きを読む、問題が発生した時に隠蔽しようとするのは、今も多くの組織で起こっている。 Posted by ブクログ 八甲田山 消された真実 伊藤薫 映画「八甲田山死の彷徨」を見た人なら、徳島大尉に憧れたことだろう。高倉健演じる徳島は冷静沈着、用意周到で、寡黙ながら思いやりを感じさせた。ところがどっこい資料を丹念に調べると全く正反対だったりする。この企画そのものが福島氏(映画では徳島)の出世欲と虚栄によって成立した側面もあるようだ。ただ確かに冷静...続きを読む沈着で用意周到ではある。案内に立った地元の村人への扱いが苛烈極まることが映画との決定的な相違で、村人たちは後遺症に苦しめられ、悲惨な余生を送った者もいたという。もう一方の神成大尉たちのダメさは言うに及ばず。著者は現役自衛官時代に八甲田山の雪中行軍を実体験しているのでその経験も活かした叙述には信頼を置けるように思う。資料も丹念に読み込み、映画や新田次郎の小説との相違を次々指摘する。幻滅すること請け合いだが、興味持った人は読むべき。それいにしても現在も青森第5連隊や弘前31連隊が競うように雪中行軍をしているとは面白い。 Posted by ブクログ ヤマケイ文庫 八甲田山 消された真実 伊藤薫 映画「八甲田山」は観たことはなかったが内容はなんとなく知っていた。やはり映画と同じように成功したほうの隊のトップはちゃんとした人なんだろうなと軽い気持ちで読んだら全く違っていたので驚いた。どちらの隊でもこんな上司の下で働くのは嫌だ。ましては生死が関わる場所でのところとなると・・・。部下を人と思わず、...続きを読む道案内人の恩を仇で返すような態度をとる上司って本当にどこの時代でもいるんだな。こういう人たちがいなくなればもっと日本が、世界が変わっていくんだろうな。 本当に備えあれば患いなしです。 防げたであろう事故だったのにと思うと亡くなった人たちが可哀そうです。 Posted by ブクログ ヤマケイ文庫 八甲田山 消された真実 伊藤薫 八甲田山死の行軍を研究した書籍。日本の公務員組織の隠蔽体質は21世紀の警察不祥事などにもつながっている。 Posted by ブクログ ヤマケイ文庫 八甲田山 消された真実 伊藤薫 こういうテーマの映画があった、ということで『八甲田山で雪中行軍して遭難し大量の死者を出した』と知ってはいても、映画は見てないし、ましてや原作という小説を読んでもないので具体的なことはさっぱり知らなかった。だから真相と真実に迫ると言われても、はあそうなんだ~、やっぱりの隠蔽体質~、真面目な軍人ももちろ...続きを読むんいたんだろうけど、陸軍って組織は明治のころからなんかこうお粗末なのね、というのが一番の感想。 Posted by ブクログ 伊藤薫のレビューをもっと見る