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Posted by ブクログ
ネタバレ人間には、欲が渦巻いている。その中でも食欲は、現役でいる限りいつまでも持ち続けている欲の1つだ。そんな食の歴史をわかりやすく図解を交えながら開設しているのが今回の本だ。
古代文明、古代ギリシア、古代ローマ、中世・近世ヨーロッパと日本・世界の食と興味深い事実が並べられている。
例えば、エトルリア人の食文化。現在の北イタリアに存在したエトルリアは、古代ローマに滅ぼされたが、食文化の面ではローマの先を行っていた。驚いたのが、音楽を料理をしている時から、食べ終わるまで、楽士の一団が楽器を演奏していたという記述だ。何でも、音楽には魔力があり、料理をおいしくしてくれる効果があると考えて -
Posted by ブクログ
悪くは無いんだけど何か足りない。
図解と冠したタイトルの割りには、文章メインでの説明が続く。どちらかといえば食材に関する掘り下げよりも、食習慣に焦点を当てた本。各地の食習慣、と言えば聞こえはよいが、何処の時代のどの地方を指しているのかがやや大雑把。8割は欧州の話なので、その点も注意。ただ、序盤の100頁をギリシャ・ローマの食に割いているので、その辺に興味があれば一読してみるのもいいかもしれない。
しかし、題材の特異性や、あまり聞いたことの無い薀蓄など、良い点も勿論ある。鵜呑みにしてはいけないが、新たな興味を呼ぶ切っ掛けには成り得ると感じた。実際、中世の豚の話と、ハムが落ちてきて亡くなる老人の豚