◎表紙の通りホームページの作るコツが「まるわかり」!
表紙の通り、これだけでホームページの作り方が「まるわかり」な一冊である。
しかし、まるっきりホームページの作り方について初心者の方は、初めて読む本としてはおすすめしない。ある程度、委託先のSEさんが言うことやその発想・思考が理解できたり、こちらが言うことに対してのSE(システムエンジニア)さんとの会話が成立するような人、の方が向いているかもしれない。
あるいはこの本で基礎を学んでSEさんとの会話に生かす、ということもありうるかもしれない。
本書は4章から成るが、ステップとしては3段階である。
・チャプター1:売れるウェブサイトの作り方
まず、この章を読んで理解しなければならないのは、このウェブサイトを利用してどんなことを成し遂げたいのかということを明確にしなければならない、ということではないだろうか。
001で大きな目標をたて、023では自らの強みが表現できていないといけない。また、全体を通してこのウェブサイトでアピールすることだけが目的なのか注文を受けられるようにするのかなどを見定めている必要もありそうだ。
ただ、逆に言えばこの辺がはっきりすると、つまりサイトを作り活用する目的がはっきりするわけだから、事業の目的も明確になり小規模事業者でもなにを対象に絞り取り組みを行うか見えてくる、ということでもあるはずだ。
横文字が多くリタイアしてしまいそうでも、ぜひ一つ一つついていってほしいと思う。
・チャプター2:売り上げをアップさせるウェブマーケティング
この章は専門的な用語がより多くなってくるが、実際にウェブを見る側に立ったときに見やすく、見つけやすくするための工夫を、サイトを作る際にできることを書いてある。SEさんに委託することはあるかもしれないが、SNSや出品用のモール導入など、目的を達成するために必要な項目はぜひ抑えておきたい。
・チャプター3:サイトを成長させるウェブ分析 と
・チャプター4:常に集客し続けるためのサイトリニューアルテクニック
の2つの章では、見やすいサイトを作ったら、どのように見られているかを分析し改善する。
ここまで来ると個々の事案に合わせて取り組む方がよいし、横文字にも慣れてきていることだろう。
というように、インターネットのことだけに、横文字の多さは際立つものの、そこに立ち向かう勇気は持っていただき、この本を片手に自分の事業のホームページ作成を自分であるいは委託先と一緒になって、ぜひ作り上げてほしい。
わたしは職業柄、ホームページを自ら作成することはないが、ホームページ担当SEがグループ社内におり、彼らに指示をだしやり取りの中でホームページを作り上げる、ということをやる。
実際の仕事に生かせそうなアイデアを本書からたくさんもらった。
また、個人的にも中学生のときにコンピューター部に所属しホームページをHTMLで作成させられたことがあるからそのときの感動が思い起こされたのもこの本を読んだ感想だ。
考え方含めて、一般的なホームページ作成業者なみに理解が進むはずです!