バンドをやっている男子高校生が天才的な歌声を持つ、でもひきこもりの少女に出会って、コンテストに出ようとする話。
うん、題名そのまんまですね(笑)
設定も展開もどこかで見たことのあるようないわゆる定番で、読んでいて予想通りで驚かされるようなことは少しもなかった。
では面白くなかったか? というと、そ
...続きを読むんなことはない。
うん、面白かった。
だって、この物語には確かに感動がある。
ひきこもりの少女が少しづつそれを克服していく姿も。
締め切りギリギリにプロモビデオをみんなで創りあげる楽しさも。
音楽プロデューサーに才能がないと言われた時の落ち込みも。
それでも、なにかに成ろうとして逃げずに挑んだ先につかんだ喜びも。
いや、いいなあ。
青春だよなあ。
うん、青春だ。
ちなみに恋愛要素を絡めなかったのは、ある意味正解。
どうしたってこれ、女の子二人との三角関係になりそうだものね。
そうなるとこうスッキリとは終われなかっただろう。
でもそこはまた別の話で見て見たい気がする。
そういう意味で、彼らの今後も読みたくなる。
そんな良作。