作品一覧
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
著者の属性(情報科学分野)に偏った視点ではあるけれど、いわゆる陽キャ/陰キャの2極ではなく刺激の求め方と耐性の違いという論点についてはなるほどと思った。
消極的な人のための「この場ではこうしましょう」をしてもらえると心強いな、と感じる描写がいくつもあった。パワハラ対策と同じく、理解力のある人が場を支配する立場にあれば尚更のこと。
著者の消極性には全面的に共感できた。一方で、善意の積極的な人が単なるデリカシーのない人として扱われるリスクにも配慮が必要なのでは?とも感じた。過度に守られるのではなく、多様性を認める方向に進めば世の中もっと平和になると思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第1章 「やめて」とあなたに言えなくて 一対一もしくは一対少数のコミュニケーション[栗原一貴]
第2章 考えすぎを考えすぎよう 人が集まるイベントなどにおけるコミュニケーション[西田健志]
「儀式で『みんな』を作る」
「みんなの空気」が作り出された状態になった後は、そこから抜け出すのに積極性が必要になるので、消極的な人たちもどんどん参加し始めるようになる。
傘連判状チャットシステム
小さな善意を集める、入力はできる限りシンプルに
第3章 共創の輪は「自分勝手」で広がる 複数人でのコラボレーション[濱崎雅弘]
ニコニコ動画、初音ミクの事例、「〇〇ってみた」文化、やりたいことをやりたい -
Posted by ブクログ
「SIGSHY 消極性研究会」の本。5名のメンバーそれぞれが、各々の専門分野を交えながら、消極性に関するトピックとそれをどう扱っていくかについて書かれている。
各章のおわりに、小野ほりでいさん描き下ろしの、キャラ対談形式のまとめも!!巻末には座談会の書き起こしが記載。
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「消極性は悪いこと、直すべきこと」という昔ながらの考えはもう捨てなければならない
「社会」が好きな人、「人」が好きな人、「自分」が好きな人に人間を分類
「なんでもマナーに押し付けるのは、社会の仕組みを作る側や技術的解決を目指す側にとっての敗北」
不当に発言する人を自滅させ、「みんなが平等に発言できる世の中を目指そう」