ゲイの心理カウンセラーである著者が自らの幼少期からの虐待、ゲイである自身のアイデンティティに迷っていたこと、引きこもり、初恋の相手の死などライフヒストリーから、カウンセリングルームをオープンするまでを綴っている。
性的少数者が自身の悩みを打ち明ける場がほとんどないという現状、少数者、多数者に限らず
...続きを読む差別意識はあるということ、共依存、パートナーとの関係(モノガミー、ポリガミー)、孤立と自立など、マイノリティだけでなく、マジョリティにとっても、様々な生き方の可能性について、心理学に知識と共にわかりやすく学ぶこともできる。自身の心を分析できるワークシートもついている。
かなり重いヒストリーが語られるのだが、読んでいると心が少し軽くなってくる。親や家庭環境、職場での人間関係、感情のコントロールができなくなっている時など、様々な場面でふと冷静に自分の目標は何なのか考えることができる気がした。