イラストとあらすじに惹かれて購入しました。
エルフの末裔の伯爵令嬢レナとそんなレナを10年前に見初めて以来、熱烈なアプローチをしようとするたびに、レナの兄に妨害されて、心が荒んでしまった宰相ヴィクトリアスのお話です。
イラストのヴィクトリアスは読み終わった後に見ると、内容からのイメージよりだいぶ
...続きを読むマシな感じがします。顔はいいのに残念な人っていうのがヴィクトリアスのイメージです。
別の女性と婚約した王子様はとってもいい人で、レナと一緒になってもいいほどでしたけど、王子様の前でヴィクトリアスが毎日レナへの愛の歌を歌っていたら、ちょっと政略結婚しますとは言えなかったかも。まあ、ヴィクトリアスの策略かもしれませんけど(^^ゞ
一方、レナの兄のクラバートや祖母、叔父様たちは、ほんとにどうしようもない方々でした。ちょっとヴィクトリアスが不憫に思えます。彼がいなければ、もうちょっとヴィクトリアスの性格がましになっていたかもしれません。
それにしても復活したクラバートは、いったいどこからヴィクトリアスの家に入って、あんな秘密の部屋までたどり着いたのか。そこがちょっと気になりました。