ダニエル・チャモヴィッツの作品一覧
「ダニエル・チャモヴィッツ」の「植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ダニエル・チャモヴィッツ」の「植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
植物にも、視覚、嗅覚、触覚が備わっている。植物は案外、ヒトに近い存在なのかも知れない。
ヒトには1種の光の明暗を感じる細胞と、3種の光の色を感じる細胞があるのに対し、植物には11種類の視細胞を有している種がいる。青い光で体内時計を調節し、赤い光で活動を休止するなど、生息地を移動できないからこそ、より繊細に光を感じている。
植物は揮発生ガス(エチレン)に対応する受容体を有している。この他の受容体もあると考えられるが、まだ見つかっていない。エチレン受容体によって、ツル植物は寄生したい植物に優劣をつけ、小麦ではなくトマトの方へツルを伸ばす。
植物は刺激を感じると成長を止めることがある。これは
Posted by ブクログ
広義的な意味で言えば、植物は、見る、嗅ぐ、接触を感じる、重力を感じる、憶えている。しかし、巷間言われる「聞く」ことはない。というのが、今の科学的知見。
専門的な用語も交えているので、安易な啓蒙本とは一線を画するが、その分、一つ一つのトピック、エビデンスの取り上げ方が興味深かった。構成も見事である。
・植物は動物よりも、遺伝子が複雑。
・植物は色の違いを区別している。青い光りで屈曲する方向を知り、赤い光りで夜の長さを測っている。
・開花時期を調節するにはたった一枚の葉に照射するだけでその植物全体に影響が及ぶことが分かる。
・鼻の中にある受容体は、脳の辺緑系に直結している。この辺緑系は進化的に