星川遥 茶髪の女子高校生。
小学生の時、ちょっとしたことからイジメに遭ったが、同じクラスの島崎乙葉に誘われて相撲を始めることに。
「強くなりたい」その気持ちはいつしか「相撲が楽しい」に変わっていった。
中学受験、父親の会社の倒産、転校、両親の別居と遥の環境は本人の意思とは関係なく変わっていく。遥は髪
...続きを読むを染め、まったく希望のない高校生活を送っていた。
ある日、教室で声をかけられる。乙葉だった。
過去を封印してきた遥にとって乙葉は迷惑な存在となっていたが、成り行きで女子相撲部に仮入部してしまう。
徐々に心を近づけていく遥と乙葉。しかし、遥にとって相撲は楽しいものではなくなっていた。悩む遥にかつての師匠は「自分がない」と厳しい言葉を投げかける。
揺れる気持ちの中、秋の大会が迫ってきた。
自分を取り戻すため、自信を取り戻すため、遥は必死に稽古に打ち込む。
恋に友情に、そして相撲への情熱。
女子相撲というマイナー競技のなかでも熱くなれる想いがある。
努力し続けることで変わることが、きっとある。
そう信じて、今日も四股を踏む。