ユーザーレビュー 紳士と猟犬 M J カーター / 高山真由美 舞台は1800年代のインド。さっぱり知識がありません。 東インド会社 アヘン戦争 インドからアヘンを輸出 当時のアヘンは違法薬物ではなく高級嗜好品の位置づけだった。 くらいをざっと予習して読み始めました。 主人公はなにも知らされず、状況がよくわからないまま混沌のインドをさまようことになります。 相...続きを読む棒のはずのブレイクは状況を主人公に語らないし、現在どのような状況なのか、道中がどうなっていくのかさっぱりわからない描写になっています。 一人称視点なので読者はその混沌を主人公と共有しながらなんとか物語についていくことになります。 やがて真相が明らかになる終盤はベージを繰る手がとまらず一気読みします。 そして「え、あれは、あの人はどうだったっけ??」 ともう一度読み直すことになります。 わけがわからなった状況がそこでわかる構造になっていて、むしろ二度目の読書が本番かもしれません。 また、それが作者の意図ではないでしょうか。 つまりミステリの「カメラを止めるな」といえます。 二度読みすることで主人公エイヴリーとジェレマイア・ブレイクに愛着ができ、続編が読みたくなってしまいますが、現在のところその予定がなさそうのが辛いところです。 さらに調べるとスリーマン少佐、サグは実在であることがわかり驚きました。 ブレイクのサグの見解は70年代の学説が元になっているのですね。 また、インディ・ジョーンズ魔宮の伝説の悪役はサグだったのか〜という新たな発見もありました。 シャーロック・ホームズにもサグについて言及がありました。 いろいろ知らなかっことがつながって、そこも面白いところでした。 Posted by ブクログ 紳士と猟犬 M J カーター / 高山真由美 カルカッタの暑さと環境にうんざりしていた東インド会社の軍人エイブリーは、会社のはみだし者ブレイクと、消えた詩人を探すよう命じられる。 主人公と同じ視線で、何も分からないまま進んでいくとこが面白いです。 有能な謎の付き人ミル・アジズや、初めは理解できないブレイクに段々依存していってるとこやらがもえ。...続きを読む えっ、ほんとに?ほんとにこんなあっさり別れちゃうの!?とさみしかったのですが、なんとシリーズものとのことで嬉しい。是非次も頼みます。 Posted by ブクログ 紳士と猟犬 M J カーター / 高山真由美 ブレイクが探偵ということと帯に歴史ミステリとあったのでもっと謎を追うバディものかと思ったら、歴史冒険小説って感じだった。 謎もあったしアッという展開もあったのでミステリ要素ももちろんあったけど、ハラハラする展開や当時のインド、東インド会社、サグなど歴史的要素のほうが多かった。 東インド会社は授業で...続きを読むなんとなく習ったなあという記憶しかなかったのでいろいろと勉強にもなって面白かった。 翻訳はされてないけど続編がすでに2つあるらしく、ヴィクトリア朝ロンドンに舞台がうつるようなのでもっとホームズ的探偵要素も増えるのかな?などと勝手に期待してます。 Posted by ブクログ 紳士と猟犬 M J カーター / 高山真由美 まわりくどい 洋書にありがちな回りくどい言い回しに辟易した。 前半20%のところで断念。 洋書というより翻訳に原因があるのかな? Nao M J カーターのレビューをもっと見る