偶然にもトランプ大統領就任の日にこの本を読みました。
シリアやアフガンの難民問題は、国内の所得格差問題と絡まって欧米各国で右派が台頭する背景となっています。しかし、難民問題は日本では身近でなく、なかなか想像が及びにくいものです。であればこそ、難民申請を求めて移動する一家に密着してのルポルタージュに
...続きを読むは大きな価値があります。
世界が抱えている苦悩について、いくらか理解を深めことができました。
この本では、近現代を通じて培われてきたヨーロッパ(EU)という「思想が直面している危機」が問題意識の中心になっています。ユダヤ人の受難とドイツの贖罪という歴史的経過についても、当事者のインタビューを通じてのコンパクトに解説されており、理解を深める一助となっています。
さて、世界はこれからどうなるのか?我々はどう考え、どのような道を選択すべきか?