作品一覧

  • 北方領土交渉史
    4.2
    1巻880円 (税込)
    雪解けが近づいたこともあった。しかし現在、ロシアとの交渉には冷たい氷の壁が立ちふさがり、「固有の領土」はまた遠ざかってしまった。戦後、歴代総理や官僚たちが使命感のために、政治的レガシーのために、あるいは野心や功名心に突き動かされて、この困難に挑み続けてきた。そして、ゆっくりとであっても前進していた交渉は、安倍対露外交で明らかに後退してしまったのだ。その舞台裏で何が起こっていたのか。国家の根幹をなす北方領土問題を、当時のインサイダー情報も交えて子細に辿りながら、外交交渉の要諦を抽出する。
  • 日本の戦略外交
    4.5
    1巻1,045円 (税込)
    日本を取り巻く外交の〈戦略環境〉は劇的に変化した。対外膨張を志向する中国の台頭、疲弊しながらもなおグローバル・パワーとして期待される米国の焦燥、世界最大の民主国家インドの野望、ロシアの策謀、EUにおける移民の流入や英国の離脱……。地殻変動の中、日本の外交はこれまでどう変化してきて、これからどこへ向かうのか。キーマンたちのインサイド情報を基に、日本の〈戦略的リアリズム〉を解剖する!
  • 北方領土交渉史

    Posted by ブクログ

    政治家と官僚の思惑、そしてロシアの意図や狙いなどが時系列で読めてとても興味深い1冊でした。
    とくに安倍政権で地元の長門のときには異様な盛り上がりを見せていたものの、結局得られたものはなく、ロシアに振り回されただけで、その後は必死にダメージコントロールしているのが良く分かります。

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    2024年05月25日
  • 日本の戦略外交

    Posted by ブクログ

    第二次安倍政権の外交戦略(ただし、対オバマ政権まで)の通史。残念ながらシンゾー&ドナルドの親密な関係は時間切れで載っていない。底を補足した「完全版」がでればよかったのだが(欲張りすぎ

    なお、第二次安倍政権以前の日本の外交戦略の推移について、キーパーソンが出てくるのだが、吉田茂、岸信介のあとは小沢一郎、橋本龍太郎、小渕恵三だけであり、中曽根も細川も小泉も出てこないwまあ、わからんではないwww

    それにしても、対ロ外交に成功のめがなかったことは、読み返しても明らかである(涙

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    2022年03月19日
  • 北方領土交渉史

    Posted by ブクログ

     迫真のレポです。戦後からの北方領土を巡る日本・ロシア(ソ連)との交渉記録もさることながら、日本の意思決定者たちの動きも詳述され、新書ながら小説を読むような感じです。菅政権までを論述していますが、首相と大臣、大臣と官僚、役所・官僚間の功名争いや人と人との相性の問題などが絡み、戦国絵巻のような歴史小説を読む気分です。一方のロシアは一貫した態度を取り続け、プーチンに至っては自国の利益を守るのに冷徹そのもの。いまのウクライナ問題でも一つの理屈で押し通すのだろうと思いました。
     それにしても、日露はいまだに平和条約締結に至っていないのですよね。ロシアとは国境を接している日本も、現下の状況は本当に他人事

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    2022年03月05日
  • 北方領土交渉史

    Posted by ブクログ

    北方領土問題の難しさが理解できる新書です。この本を読んで思ったことは、カール・マルクスの言葉で[歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。]ロシアがウクライナに軍事侵略している現状と北方領土が解決できない難しさの繰り返しが重なりました。

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    2022年03月04日
  • 北方領土交渉史

    Posted by ブクログ

    日ソ共同宣言から65年。宣言に盛り込まれた歯舞、色丹の引渡しは今だ実現できていない。安倍晋三は何度も交渉を行ったが、それまでゆっくり前進していた交渉は明らかに後退した。

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    2022年01月06日

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