作品一覧

  • 紫禁城の栄光 明・清全史
    4.3
    1巻1,375円 (税込)
    偉容を誇る中華皇帝の王城=紫禁城は、モンゴル人が建設し、満洲人が遺したものである。遊牧帝国と農耕帝国の合体が生み出した巨大な多民族国家・中国。漢人たちが漢文化を育んだ2大河の流域「シナ」は、満洲・モンゴル・チベット・新疆の周辺をどのように統一したのか?14世紀後半の元の北帰と明の興起から、清の落日が始まる19世紀初頭まで、アジア激動の450年を描く。
  • 紫禁城の栄光 明・清全史

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    古本で購入。

    副題に「明・清全史」とあるとおり、元の分解後の明による統一から清に衰退の兆しが現れる19世紀初頭までを概説する。
    本書の特徴は、まえがきにもあるが、黄河・長江流域を中心とした「シナ」と満洲・モンゴル・チベット・新彊をも包含する「中国」を明確に分けていること。
    その前提に立って、明清時代の歴史を「シナから中国へ」の歴史とする。

    シナにおける南北の関係、つまりほとんど常に北シナが南シナに対して政治的優位を保ち支配してきたことについての考察がおもしろい。
    北シナではモンゴル高原の遊牧民族と平野部の農耕民族との間に貿易があり、市が開かれていた。
    定期的だった市が常設の市場になり、その

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    2013年08月16日
  • 紫禁城の栄光 明・清全史

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    元末民初から清末期までを簡潔に書かれています。
    読みやすく必要なエピソードも漏らさず載っているので歴史好きなら興味深く読めるはず。
    シナと中国という考えかたは非常に面白かった。
    こういう学術書でこれだけ面白い本はそうないね。

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    2009年10月04日
  • 紫禁城の栄光 明・清全史

    Posted by ブクログ

     タイトルに「紫禁城」が入っているので、北京にある正面に天安門が聳える「紫禁城」について詳細が記されているものと期待して購入したら、だいぶ趣が違った。

     サブタイトルにもあるように、「明・清全史」であり、しかもかなり詳細に各王朝の成立過程から性格、滅亡まで書かれているのだ。筆者は明・清の歴史を「シナから中国へ」の歴史であると言っている。

     他民族国家である中国を、概念的な区分として、
    チベット・新疆・モンゴル・満洲・北シナ・南シナ
    に分け、明朝は北シナ、南シナの国、清朝はこれらの地域すべてを包括的に取り込んで、現在の中国とほぼ同じような領域に勢力を拡大した王朝であるとしている。

     多くの

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    2012年03月24日
  • 紫禁城の栄光 明・清全史

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    元の終わりから明へ、そして清へ。豊臣秀吉が攻めようとした明はどのような国で、どのような状態だったのかなど分かって面白い。清初に辮髪を強いられ死をもって抵抗し、清末には禁止されて戸惑う人が多くいたなんて、時の流れの無常さを感じる。

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    2017年11月23日

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