作品一覧 2013/10/04更新 楽天の研究 なぜ彼らは勝ち続けるのか 試し読み フォロー りそなの会計士はなぜ死んだのか 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 山口敦雄の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 楽天の研究 なぜ彼らは勝ち続けるのか 山口敦雄 またかなり良い本にめぐり合えた。 とってもいい。 楽天のDNAがよく書かれていると思う。 三木谷さんはカッコイイ。三木谷さんが超優秀&カリスマで あるだけでなく、バンカー上がりのM&A集団を役員陣に揃えている。楽天はここに強みがある。 バンカーとして、バイリンガルで、M&A案件を扱えるようになれ...続きを読むば、世界を視野に入れたビジネスで邁進するにはどこにとってみ有益な人材になるとこの本を読んで思った。 実際楽天のM&Aにはバンカー上がりのネットワークを生かして、案件を探すところからクローズドまで行くこともあると言う。 それから楽天の社訓の一つ スピード!スピード!スピード!ってのは頭に残った! 他の会社が2年かかることを数ヶ月でやろう!って話も出てきており、このマインドは大事だと思った。 Posted by ブクログ りそなの会計士はなぜ死んだのか 山口敦雄 本書のタイトルはりそなの会計士は【なぜ死んだのか】である。世間一般には自殺として報道されていたため、無意識的に【なぜ自殺したのか】の方がしっくりくる。これは他殺の可能性もゼロではないという点への配慮であると感じられた。 なお、本書ではなぜ死んだかは明らかにならない。それは、死人に口なしで本人のみぞ知...続きを読むることである。が本書は他殺説の立場ではなく、自殺説の立場に立っている。他殺説の陰謀を明確に示すのは難しいと私も考える。いくら実質的な現場責任者であるとはいえ、監査意見を出すのはパートナーである。シニアマネージャーを暗殺したところで、効果は薄い。暗殺せずとも、パートナーや本部が意見すればそれが通るのだからそちらに働きかければ済む話だ。したがって自殺説が有力であると言える。 私自身、元大手監査法人所属の公認会計士であり、本部審査会がいかなるものか理解しているつもりだ。以下それぞれの登場人物の行動を考察した。 りそな:繰延税金資産を計上したい。計上案を監査法人に提出。会社を潰すわけにはいかないので当然の行動である。 平田氏:長年担当している会社の危機。あっさりりそなの判断を突き返し計上を認めないうことは考えにくい。りそなからの圧力があろうと彼の判断基準は会計基準と監査基準である。監査調書をまとめ、判断根拠を文書化する。人柄からも責任感を持っている。りそなの主張をどこまで許容可能か、必死に検討したものと推察する。繰延税金資産の計上は将来の収益計画次第であり、未来のことなど誰にもわからない。答えのない世界であり、その中で繰延税金資産を幾分か計上可能と判断することは不可能ではない。 このような状況の中、りそな側の主張を通す方向で取りまとめた。当然チームのパートナーと合意した上で本部審査会に挑んだ。 監査チームパートナー:平田氏が検討した結果をレビューし、承認する立場にある。繰延税金資産の計上に関しては、重要な検討事項であり、監査法人として判断の妥当性が問われるため本部審査会の受審が必要であった(監査法人の品質管理上のルールがある)。監査報告書にサインし、責任を負うため平田氏と意見が異なれば、当然覆す権限がある。本部審査会を受審する段階では監査チームとしての意見は統一されている必要があるため、平田氏同様、りそなの主張を通す方向で結論づけたと考えられる。 朝日監査法人:基本的には各監査チームのパートナーが判断をして監査意見を出すが、法人として重要な検討事項がある場合には、品質管理のため本部審査会を受審する必要がある。基本的リスクを取りたがらない人たちなので、厳格監査となる。わざわざ繰延税金資産の計上を認めて後々責任を問われることを指示するメリットはない。したがって、繰延税金資産の計上を認めないと判断したことが容易に想像できる。 ここで平田氏の心情を考察する。私だったらこう考えるかもしれないと思う創作だ。 担当会社の危機を救う決意で必死に審査書類を作成した。繰延税金資産を計上可能と判断するための、監査証拠を入手した。監査チームのパートナーとも合意し、あとは本部審査会での承認を得るのみだ。が、本部審査会は冷たかった。あまりにもリスクを取りたがらない。平田氏の努力の結晶を一蹴した。繰延税金資産の計上は認められない。初めから結論ありきの審査だった。理不尽だ。やってららない。もう疲れた。りそなになんて伝えよう。俺のせいでりそなが破綻してしまう。だけどもう疲れた。。。 強過ぎる責任感と肉体的疲労や精神的疲労によって正常な判断が出来なくなっていたのかもしれない。想像でしかないが私にはありえる話だと思う。 平田氏のような立派な会計士を失ったことは間違いなく日本の損失だ。最大の敬意を払い、御冥福をお祈りする。 Posted by ブクログ りそなの会計士はなぜ死んだのか 山口敦雄 本書のタイトルはりそなの会計士は【なぜ死んだのか】である。世間一般には自殺として報道されていたため、無意識的に【なぜ自殺したのか】の方がしっくりくる。これは他殺の可能性もゼロではないという点への配慮であると感じられた。 なお、本書ではなぜ死んだかは明らかにならない。それは、死人に口なしで本人のみぞ知...続きを読むることである。が本書は他殺説の立場ではなく、自殺説の立場に立っている。他殺説の陰謀を明確に示すのは難しいと私も考える。いくら実質的な現場責任者であるとはいえ、監査意見を出すのはパートナーである。シニアマネージャーを暗殺したところで、効果は薄い。暗殺せずとも、パートナーや本部が意見すればそれが通るのだからそちらに働きかければ済む話だ。したがって自殺説が有力であると言える。 私自身、元大手監査法人所属の公認会計士であり、本部審査会がいかなるものか理解しているつもりだ。以下それぞれの登場人物の行動を考察した。 りそな:繰延税金資産を計上したい。計上案を監査法人に提出。会社を潰すわけにはいかないので当然の行動である。 平田氏:長年担当している会社の危機。あっさりりそなの判断を突き返し計上を認めないうことは考えにくい。りそなからの圧力があろうと彼の判断基準は会計基準と監査基準である。監査調書をまとめ、判断根拠を文書化する。人柄からも責任感を持っている。りそなの主張をどこまで許容可能か、必死に検討したものと推察する。繰延税金資産の計上は将来の収益計画次第であり、未来のことなど誰にもわからない。答えのない世界であり、その中で繰延税金資産を幾分か計上可能と判断することは不可能ではない。 このような状況の中、りそな側の主張を通す方向で取りまとめた。当然チームのパートナーと合意した上で本部審査会に挑んだ。 監査チームパートナー:平田氏が検討した結果をレビューし、承認する立場にある。繰延税金資産の計上に関しては、重要な検討事項であり、監査法人として判断の妥当性が問われるため本部審査会の受審が必要であった(監査法人の品質管理上のルールがある)。監査報告書にサインし、責任を負うため平田氏と意見が異なれば、当然覆す権限がある。本部審査会を受審する段階では監査チームとしての意見は統一されている必要があるため、平田氏同様、りそなの主張を通す方向で結論づけたと考えられる。 朝日監査法人:基本的には各監査チームのパートナーが判断をして監査意見を出すが、法人として重要な検討事項がある場合には、品質管理のため本部審査会を受審する必要がある。基本的リスクを取りたがらない人たちなので、厳格監査となる。わざわざ繰延税金資産の計上を認めて後々責任を問われることを指示するメリットはない。したがって、繰延税金資産の計上を認めないと判断したことが容易に想像できる。 ここで平田氏の心情を考察する。私だったらこう考えるかもしれないと思う創作だ。 担当会社の危機を救う決意で必死に審査書類を作成した。繰延税金資産を計上可能と判断するための、監査証拠を入手した。監査チームのパートナーとも合意し、あとは本部審査会での承認を得るのみだ。が、本部審査会は冷たかった。あまりにもリスクを取りたがらない。平田氏の努力の結晶を一蹴した。繰延税金資産の計上は認められない。初めから結論ありきの審査だった。理不尽だ。やってららない。もう疲れた。りそなになんて伝えよう。俺のせいでりそなが破綻してしまう。だけどもう疲れた。。。 強過ぎる責任感と肉体的疲労や精神的疲労によって正常な判断が出来なくなっていたのかもしれない。想像でしかないが私にはありえる話だと思う。 平田氏のような立派な会計士を失ったことは間違いなく日本の損失だ。最大の敬意を払い、御冥福をお祈りする。 Posted by ブクログ 楽天の研究 なぜ彼らは勝ち続けるのか 山口敦雄 楽天を「ネットベンチャー」「M&A集団」という二つの側面から取材して、その成功要因を追及していく、という内容。本当に優秀な人たちが集まって、買収を重ねて成長していく。何だか経営手法がアメリカ的で、参考にしづらい企業だと思った。 でも間違いなく言えることは、時流にぴったりはまることが大切だということだ...続きを読む。幕末に坂本龍馬が貿易に目をつけたように、戦後本田宗一郎が車に目をつけたように、ウェブの興隆期に孫正義が通信インフラに目をつけたように、ヒーローが誕生しうるステージを見極めることが大切だ。 Posted by ブクログ 楽天の研究 なぜ彼らは勝ち続けるのか 山口敦雄 楽天がここまで大きな会社となるまでの軌跡が記されている。また、現状に満足するのではなく、世界に通用するような会社となるべく前進している姿がうかがえる。 Posted by ブクログ 山口敦雄のレビューをもっと見る