紛争地帯や難民など、世界で最も不幸な地域や人々を取材してきたアメリカ人のジャーナリストが、一番幸せな場所を探して世界を巡る滞在記。ドラッグも性もオープンで自由なオランダ、真面目でなんでも正確なスイス、金が有り余っているカタール、国是として幸せを追求するブータン、世界でもっとも不平の少ない国タイ、そし
...続きを読むて世界最強国アメリカ、などなど。どの国も幸せを感じる独自の一面があり、それは確かに幸せそう。外貨が稼げて福祉が充実し、自然と一体で勤務時間も短く、小さな国だからほとんどの人が近所付き合いのように信頼できる国アイスランドと言われると、ほう、と思うが、厳しく長い冬、退屈さ、美味しいものがあまりない、と指摘されると、そんなことはなんでもないことだと反発する。これはどの国でも同じ傾向が見られる。つまり、誰もが、自分自身が幸せに思うことがあること重要で、他者から見たときに異なるポイントを指摘されるとそれを低く評価するというバイアスを持っている。結局青い鳥は自分の手にあるということだが、他の世界を知ってくことは盲目的(もっというと迷信)にならないために大切なことと思った。