「マイルス・デイビスの真実」小川隆夫
生前にマイルス本人とけっこうな親交もあった作者による、評伝+思い出本。
この手の本はマイルスについては結構な点数が出ていて、僕も数年に1冊みたいなペースで読んでいます。
大抵がそれほど変わった内容はなくてほぼ同じ。それでも面白く読んでしまいます。この本も大変に面
...続きを読む白かった記憶がありますが、もはや「この本ならではの内容」なんて何も覚えていない・・・。
それにしても、1950年代というと、マイルス好き(特にロック=フュージョン方向に進撃するまでのマイルス好き)からすると黄金時代な訳ですが、その時代がマイルスくらいのタレントにとってもいかにひどい黒人差別が日常として残っていたのか、ということを知るにつけ、「アメリカは大変やなあ」と思います。
けれども日本も徐々に移民的な人が増えている社会なので、すぐに他人事ではなくなりますね。もうなっていると言うか。アメリカという国の近現代史を知る楽しみって、実はその辺にあるような気がします。