作品一覧
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3.81巻1,540円 (税込)2000億円もの年金が消失したAIJ事件。浅川社長は証人喚問で「騙すつもりはなかった」と主張した。果たしてそれは本当なのか? 金融エリートとしてキャリアを重ねてきた著者にも見抜けなかった事件の闇に迫る! 事実は小説よりも奇なり。そんじょそこらの企業小説やミステリーでは味わえないリアルなスリル。金融業界の赤裸々な現実が描かれた衝撃の手記。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
★マドフは案外そばに★著者は野村でオプション取引の経験があるだけに稼げて当然という思いだったという。ほかのインタビューを読んでも浅川社長は古き良き野村の個人向け営業マンであり、「次は取り返しましょう」を年金基金にもやってしまう能天気さが前代未聞の事件を引き起こしたようだ。運用会社のトップが数字をいじっていれば会社の中の人でも分からないというが、明らかにチェックシステムの問題だろう。
浅川社長が年収7000万円も取っていながら「私的流用はない」と話していると聞き、2000憶円を失えばかえってそうした感覚になるのだなと妙に納得してしまった。野村やみずほ証券を経た著者のような経歴の人で、うまくい -
Posted by ブクログ
2000億円消失のAIJ事件で、企画部長(営業)を勤めていた著者による回想です。
事件そのものの紹介は、報道で知った以上の情報はありませんした。AIJ代表の浅川氏の個人的犯罪で計画性もなくズルズルと始まってやめられなくなった、との説明であり、それを見抜けなかったのは著者の「これくらいの運用成績なら自分でも出せる」との傲慢さであったとの反省であります。
これを読んでも日本の金融システムの弱点や年金制度の問題点などはわかりません。リーマンブラザーズの内幕本を読んだ時も感じましたが、人間は弱いものであり、失敗を失敗として認められない、わからないことを理解したふりをする、などの小さな愚かさの積み重ねが