ユーザーレビュー なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか 野島剛 2020年5月時点での新型コロナの台湾の対応について書かれてる。 いかに日本が遅れてるか、日本の政治の作り方が理に適ってないか、なんだか日本に住んでていいのかなと思えてくる。政治の上での対応や新しいことに対しての動きの遅さに引く。 その点台湾はすぐに考えてすぐに行動に移してて羨ましい。日本が緊急事態...続きを読む宣言出してる頃に台湾は新規感染者数ゼロだもん。 Posted by ブクログ なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか 野島剛 なぜ台湾は新型コロナウィルスを防げたのか 野嶋剛 2020/12/31 1.コロナ対策 台湾の奇跡 偶然でも、ラッキーでも無く、「必然」の用意周到 それは2019年12月31日世界に先駆けて始められた。 2.WHOテドロス事務局長 政治的 世界を各欄 中立的 科学的 非政治的がWHOの価値を...続きを読む高める 3.後藤新平 台湾開発の立役者 日本人として誇らしい 「朝日新聞のレベル」やはり出来が違う 圧倒的! Posted by ブクログ なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか 野島剛 新型コロナウィルス感染症対策で成功を収めた台湾の施策について、5月末現在での状況をもとにまとめた本書は、非常に貴重な示唆に富んでいる。 なぜ台湾は初動の水際対策でコロナの侵入を防げたのか。まずはそこが第一のポイントであった。非常に迅速かつ適切な対策は一朝一夕でできることではない。台湾は2003年の...続きを読むSARS対策で失敗し、その反省から防疫体制の構築を怠らなかった。また蔡英文政権が「脱中国」を標榜する民進党政権であったことも大きかった。中国を信じない、また中国の息の掛かったWHOも信じずに独自の観点からの防疫体制を構築できたこと、これが第二のポイントであった。 そして何よりも1990年代以降、台湾共同体を自分たちで創ってきたという意識と自負が民主主義体制のもとでコロナ対策を有効化することに貢献した。情報に対する厳しいチェックを前提に政府もプッシュ型情報発信に積極的であり、きちんと説明をおこなっていたことには学ぶべきところが大きい。 そもそも感染症という病気に対する対策と公衆衛生という公共政策がまったく違う原理で動いていることを理解しないと議論が迷走する。日本では専門家が感染症研究所のスタッフ中心に構成されていたのに対して、台湾は公衆衛生専門家が中心であった。 公衆衛生の徹底は、「瘴癘(しょうれい)の島」と言われた台湾の歴史的な課題であった。そうした歴史的な蓄積も重要であったことが叙述されていて興味深い。言うまでもなく台湾に公衆衛生思想、政策を最初に広めたのは日本の後藤新平(民政長官)であった。 今後、台湾モデルの成功が国際社会や政治にいかなる影響を及ぼすのか、対中関係がどのように進むかによってはまだまだ予断を許さない。香港を強権的に抑圧する中国、その香港を逃れて台湾には多くの香港人がやってくることが予想されている。一方で台湾経済は非常に深く中国と結びついている。政治と経済、民主と専制、多様性と画一性、これからさまざまな矛盾対立と世界は立ち向かっていかねばならない。本書は新型コロナ対策という問題を通じて大きなテーマを投げかけている。 Posted by ブクログ なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか 野島剛 本書が上梓された頃とこの感想を書いているいま(2021.6)ではまた状況が異なるが、よくまとめられている本だと思う。 国民が政府を信頼できるか、ここが大事なのだと痛感させられる。 見習いたいところは多い。 日本の政治の無謬性がはやくなくなってほしい。誰でも間違えるのだから。 Posted by ブクログ なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか 野島剛 感染症に強いシステムは民主主義か権威主義か? 新型コロナウィルス対策の勝利は中国なのか台湾なのか?中国が国内の新型コロナウィルス拡大を押さえ込んだ事は事実なのか? 台湾で感染者が極端に少なく抑え込まれたのはなぜか? 第3波第4波の感染拡大に台湾は対応できるのだろうか? 現在の中国、台湾の感染状況...続きを読むはどうなっているのか? 完全に押さえ込んでいるのだろうか? 日本の感染拡大はどこまで続くのだろうか?日本モデルは成功と言えるのだろうか?いろいろなことを思い起ながら読み進めた。これからの様子を注視していきたい。 Posted by ブクログ 野島剛のレビューをもっと見る