作品一覧

  • 手術をする外科医はなぜ白衣を着ないのか? 色の不思議を科学する
    4.0
    スポーツのパフォーマンスを変え、ダイエット効果にも影響。 「映え」だって見せ方次第。 思わず誰かに話したくなる“色の正体”  「食欲をそそる色」「癒しの色」「発想力を高める色」――人はいろいろなシーンで色を感じ行動する。しかし不思議なことに、見方や角度、環境によって違った色に見えてくる。また、色鮮やかな花、青や赤の果実、蜂や蛇の毒々しい色――いずれも生命や種を維持するために自然が生み出した知恵だという。いったい我々が見ている色の正体は何なのだろうか。  生まれたばかりの赤ちゃんには色の区別がつかない。実は、もともと動物にとって光を感じ取るだけだった器官がカンブリア紀に形の分かる目へと進化し、肉食動物は獲物を探し、食べられる側も敵をいち早く発見するために目が大いに役立った。「食べる・食べられる」の関係から目は急速に進化を遂げた。植物も色を巧みに使うことで動物を引き寄せ、受粉や種子の運搬を可能にしていった。  しかし、実際にものの表面に色がついているわけではない。反射の仕方の違う波長の光があたかも色がついているかのように見える仕組みを目と脳が備えたのだ。目の構造や脳の情報処理は動物によって異なり、動物が見ている色と人が見ている色とは違っている。知れば知るほど、色の世界は不思議なことばかり。  本書は、色彩工学の専門家が、色の不思議を身近な例とともに探求・解説する雑学エンターテインメント。最新の実証研究に基づく、思わず誰かに話したくなるナルホドが満載。マーケティングや商品開発関係者、インスタで「映え」を求める人にも是非おすすめの一冊。
  • 脳にきく色 身体にきく色
    3.5
    発想・食欲増進、ダイエットから防犯、事故防止まで意外と知らない「色」の秘密--節電するなら夏は白、冬は黄色? 青色光が防犯や自殺防止に有効なのは本当? 白色光の下のほうが甘みを感じやすい? 食品パッケージに赤や黄色が多いのはなぜ? 家族団らんにはベージュのテーブルクロス? 青色のクルマは事故を起こしやすい? 古代の日本には4色しかなかった? 囲碁の碁石は白と黒で大きさが違う? 歳をとるほど赤や黄色に敏感になる? 青色LEDが白色光に変わるのはなぜ? 色の効果を使いこなして、人生を豊かに! 色は、私たちが思っている以上に、人の心や身体の働きに大きな影響を与えています。例えば、「暖色系」「寒色系」というように、部屋の色調を変えるだけで、実際の体感温度にも、エアコンの設定温度を変えられるほどの差が出るといいます。果物が熟すと赤くなるのは、それを動物に食べさせて種を遠くに運んでもらうためですが、同じ哺乳類でも、果実を餌とせず、草を食む動物は、色覚が発達していません。果実を目立つ色として知覚する必要がなかったからなのです。「この上着に合うネクタイは何色?」「プレゼンでどの色を使ったらわかりやすくなる?」など、色の知識が増えれば、もっと私たちの暮らしは豊かで楽しくなります。 本書は、視覚心理、照明環境の専門家が、学術的なバックボーンのもと、色の見え方や、色が人の心理や生理に与える影響について、上記のような実際例や蘊蓄を交えながらおもしろく解説します。
  • 手術をする外科医はなぜ白衣を着ないのか? 色の不思議を科学する

    Posted by ブクログ

    光線には色がついていない
    網膜の3種の錐体からの情報で波長を認識する

    暗い色の静脈の血液で赤い光が吸収されるので、血管が青黒く見える

    視覚で重さの感覚が変わる。視覚を遮ると他の感覚が鋭くなる

    人の視野は水平200度、垂直100度だが、色の識別範囲は狭い
     青が最も広く、上下30度、水平60度

    外科医の手術服の色
     血=赤の補色は青緑。青緑の服では「補色残像」が見えにくい
     血液がついても赤が「減法混色」で黒く見える

    明るさは昼と夜で1憶倍の差 瞳孔では10倍のみの対応
    明るいところでは網膜の感度の低い錐体 暗いところでは高い桿体

    ブルーライトは太陽光のほうが100倍多い 
     集中力

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    2022年07月14日
  • 脳にきく色 身体にきく色

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    色についてはなんとなくの印象に基づく話が多いが、本書はまがりなりにも実験によってその効果が確かめられた話を集めている(ただし、効果としては小さかったり、データとしても少数例による実験をマイナーな雑誌に発表しただけのものが多いが)

    ・人間以外の動物では白目がほとんど見えない。白目が見えると視線の方向が分かるため戦いにおいて不利になると言われている

    ・明るいところに順応している時、555nmの波長に対して最も感度が高い。暗いところに順応しているときは507nmで感度が高い。そのため、赤い色は暗いところでは暗く見え、より短波長の青色が夜間はより明るく見える。(プルキンエ現象)

    ・赤やオレンジ、

    0
    2016年10月30日
  • 脳にきく色 身体にきく色

    Posted by ブクログ

    色とは何か、から始まり、生活の中の色の役割や意味を説明した一冊。前半はかなり学問的な内容だがわかりやすく書かれている。後半の色の使い道あれこれは面白かったが、ファッションとの関わりもあるとなおよかったと思う。

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    2019年12月31日

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