非常に興味深い本でした。
何気なく人の肩に触れたり、握手したり、ハグしたりすることや、面と向かって誰かと会って話した時の「物理的な実感」をもっと大事にしたいと思えるようになりました。
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・・・私たちが当たり前の自然な感覚だと思っているものは、すでに技術によって拡張された後の感覚
...続きを読むなのかもしれません。・・・例えば精製された砂糖の甘さなどの例などを見ても、私たちは一昔前だったら考えられないほど、感覚が拡張された世界に生きている
「触覚とは、やはりどこかで、私たちを他者と隔てながらも私たちを守り慰める、最後の一線になっているように思います」
人間が深く自分の存在を確かめたい時に、触覚が大事にな流のではないだろうか・・・「触れる」ことが、完全に心の接触となっているから、我々も心を動かされるのだ。
触れることで現れる、情動的な現実感。
様々な情報科技術が発展し、ものと情報の垣根がなくなろうとしている21世紀、これから必要とされているのは、触感を伴った体験だと思います。
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