作品一覧

  • 空港は誰が動かしているのか
    3.8
    1巻957円 (税込)
    誰も知らない日本の空港の真実! 航空管制や空港経営の実務に携わった異色のキャリアを持つ著者が、日本の空港はどのような仕組みで成り立っているのか、どういうビジネス構造になっているのか、そしてどんな問題があるのかを赤裸々に語り、どうすれば空港を健全な姿にできるかを考える。関空の経営改革、運営権売却に携わった著者が、体験とともに語り尽くします。
  • 空港は誰が動かしているのか

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    ■空港の需要予測は他の交通需要予測でも広く使われている四段階推定法という手法で行われる。考え方は明瞭かつ論理的ですばらしいが,結果を大きく外し続けたのは明らか。
    ①人口増加やGDP(国内総生産)の成長などから,どこでどれくらい交通が発生するか
    ②それを各地域に分けると,どこからどこへどのくらい人が移動するか
    ③その移動を各交通機関でどのくらい分担するか,
    ④各交通機関のどのルートがどの程度使われるか
    を推定し,最終的に個別の施設の利用者数などを予測する。
    ■元々の想定需要が高過ぎて地域の期待や営業目標が潜在的な実力に対して高過ぎる。
    ■ジェット機が飛び始めた昭和30年代から空港の騒音問題が深刻

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    2016年07月17日
  • 空港は誰が動かしているのか

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    関西国際空港の経営権売却(コンセッション)にかかわった元官僚による本。最初の3章で空港経営の要点、日本の空港や関空が抱えている問題を総説し、後半の3章で関空伊丹経営統合からコンセッションまでを語る。空港や民間「風」経営の問題点にかかわる総説には的確ながらさほど新味はないが、実際のコンセッションまでのプロセスについては、あまり具体的な話は書けない部分もあるだろうが、「中の人」が書いただけにたいへん臨場感のあるエピソードが多い。また空港という単なる民間企業ではない公共的な性格の強い、ある意味特殊な施設の運営は新鮮でもある。むしろ民間の企業経営の性質を違う立場から照らし出しているようにも読める。

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    2018年11月05日
  • 空港は誰が動かしているのか

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    ネタバレ

    国交省航空局、新関空会社で、関空伊丹経営統合とコンセッション(運営権の売却)に携わった著者が日本の空港事情と関空の経営改革の取り組みを振り返り、公共事業の運営権を民間に売却することによる新たなビジネスモデルの可能性に触れる。
    専門的な用語や話題も多く、理解が及ばないところもあったが、当事者ならではの内幕や葛藤が生々しいし、役人的な捉え方・動かし方も感じられた。また、著者自身の問題ではないが、ミスはミスと認められず、サンクコストが赤字事業を継続させる理由になってしまう公共事業の問題点も見せつけられた。
    16-115

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    2016年06月24日
  • 空港は誰が動かしているのか

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    第1〜2章までは、日本全国の空港運営と問題点が提起されている。
    後半は著者の伊丹・関空の運営権売却に至る過程を細かく書かれている。
    今までの行政と企業の問題点を中心に物事が進んでいく状況を伝える内容となっていた。

    特に伊丹・関空の一件に中心人物として関わっていた経験から、当時の状況が伝わってきた。
    これから他の空港の運営権が売却されている動きを理解するための参考になると思う。

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    2016年06月05日
  • 空港は誰が動かしているのか

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    国交省出身の著者が、自ら携わった関空会社の運営権売却の一部始終をまとめたもの。1つのプロジェクトを最前線で取り仕切った臨場感が伝わってくるようです。
    逆に、タイトルの「空港は誰が動かしているのか」は運営権売却の話を楽しむための知識を得る位置づけで冒頭に纏められているに過ぎないというか。エアライン好きとしては、どちらでも楽しく読めたのでかまいません(笑

    関空会社サイドの視点でプロジェクトが総括されていて、どのような障壁があったのか、どう対処したのか、何を学んだ/得たのか等が結構生々しくまとまっています。著者なりの今後の関空運営へのエールなのかもしれないし、プロジェクトでのアドバイザー他の方への

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    2017年10月29日

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