作品一覧 2018/10/12更新 自由か、さもなくば幸福か? ──二一世紀の〈あり得べき社会〉を問う 試し読み フォロー 法哲学 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 大屋雄裕の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 法哲学 瀧川裕英 / 宇佐美誠 / 大屋雄裕 とてもいい教科書であります 新人としても、かなり助かりました。 法正義論と法概念論を分けて、かなり丁寧と詳しく現在の法哲学を論述しています。 法哲学のすべてを論じてはないけど、大半の重要な内容は一通り含まれている、本当に感謝しています。 Posted by ブクログ 法哲学 瀧川裕英 / 宇佐美誠 / 大屋雄裕 【全体的にわかりやすいです。CP最高】 多様な学説を多く提示して多角的に考えられるように配慮されています。気になった論者については次の本、というようにスムーズに進めそうです。 「法となにか」と「法とは何であるべきか」という区別でまとめられているので、論点が理解し易い。 前半は、論点整理が秀逸で、これ...続きを読む以上ないくらいの要約ではないでしょうか。欲を言えば、正義の章をもう少し多角的にしてほしかったですね。 後半は、自然法論と実証主義の対比が秀逸です。そこからその後の展開を関連付けるので、全体像が把握し易いのは助かります。ただ、遵法義務と批判理論については紙面が足りていない印象を受けたので、別の本に進みたいと思います。 全体的には大満足の一冊。長い付き合いになりそうです。 Posted by ブクログ 自由か、さもなくば幸福か? ──二一世紀の〈あり得べき社会〉を問う 大屋雄裕 自立した自由な個人を至上とした19世紀の夢は,20世紀に崩壊。いま個人の自由は幸福追及権に屈服し監視社会をもたらしつつある。その不可避性を見通し良く示してくれる好著。 事後救済という本質的な限界を抱えた法の支配は,ますます低コストになる監視技術・物理的抑止策による事前規制へと道を譲りつつある。それは...続きを読む必然的に自由を束縛し,個人の自律性を侵すものであるのだが,多くの人が安全安心を求める以上,もはやいかんともしがたい流れとなっている。この行きつく先はディストピアなのだろうか。別段そうでもないと感じるのは,著者の筆致に影響を受けすぎたためだろうか。 Posted by ブクログ 自由か、さもなくば幸福か? ──二一世紀の〈あり得べき社会〉を問う 大屋雄裕 論点の展開がよく考えられている良書だと思います。タイトルで自由の反対に幸福を置くのは違うのでは?と感じていたのですが、なるほどと思わせる展開でした。 自由は基本的な権利で不可侵であることと、社会性生物として功利主義は正しいがその最大化には「国」が「国民」をつぶさに知らなくてはいけない、というどちら...続きを読むも正しいがゆえに両立はしないことを、人が社会の中で重きを置いてきた権利の変遷で説明されているので、極論ではなく自然な議論なのだと納得することができました。 なので、この辺りの社会の在り方は、民主主義も含めて、答えというものはなく、時代の要請によって移り行くものなのだと考えることができました。(つまり、民主主義も変わる時期に来ている) Posted by ブクログ 自由か、さもなくば幸福か? ──二一世紀の〈あり得べき社会〉を問う 大屋雄裕 一人ひとりが自由であることが幸福と結びつくというフィクションを信じられていた19世紀。でも、実態としては、このフィクションを実現できる人は限られていて、その他大勢は、このフィクションから排除されていた。さらに、その多くの人は、自由であることを重荷とさえ感じていた(自由からの逃走)。 個人の自由が政...続きを読む治に反映されるデモクラシー。そのデモクラシーの絶頂を迎えた20世紀。ワイマール憲法からヒトラーが、大正デモクラシーから軍部主導政治が生まれ、個人の自由は制限される全体主義の時代になる。自由主義側が戦争に勝ったかに見えたが、自由主義諸国の政治も、個人の自由を制限する政策を進める。 その自由の制限、監視が、政府だけではなく、様々なプレイヤーを通して行われるようになった21世紀。人々は、自由の制限に反発するよりも、監視から得られるベネフィットを喜んでいるかのようになった。 そんな時代の流れの中から、次の時代を考えるとすると、著者は、次の3つの方向があるのではないかと指摘する。 1つは、新中世の時代。 2つ目は、○○○○。アーキテクチャーによる統治。 3つ目は、ハイパーパノプティコン。皆が少しずつ監視される社会。 感想途中ですが、久しぶりにワクワクしながら読んだ本。 Posted by ブクログ 大屋雄裕のレビューをもっと見る