言葉はゆらぎながら変化していくことを、改めて感じた一冊。
おそらく、日本語の話者が想定する「正しい日本語」は、話者ごとに異なる。
住んでいる地域や生きている時代、周りの人間との関係性や触れてきた日本語によって、個々の話者にとって「正しい日本語」が形成され、そしてそれは、話者ごとに異なる。
とはい
...続きを読むえ、共通している部分も多いので、概ね、コミュニケーションは成り立つ。
しかし、細かい部分での差異までそろうことはないので、他の話者の言葉の使い方に対して抱く違和感は、ゼロにはならない。
そういった前提で本書を読むと、校閲センターの悩みが非常によく理解できる気がします。
ちなみに、本書には、「朝日新聞の記事のWEB上での見出しは【13.5字以内】にしている」といった内容の記述があります。
本書のタイトル『いつも日本語で悩んでいます』は13字なので、朝日新聞のWEB上の記事の見出しとして使えるはず。
というわけで、「うまいタイトルをつけたなぁ」と勝手に思っています。