作品一覧

  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学
    3.8
    1巻3,300円 (税込)
    マイクロファイナンスのパンフレットにきれいな女性の写真を載せると申し込みは増える? 検査を受けた人にお金を払えばHIV感染率は下がる? 貴重な善意を最大限に活かすためにはどうしたらいいの? ガーナ、ケニア、南アフリカ、インド、フィリピン、ペルー、メキシコ……理論と現実が一致しない途上国の複雑な世界にわけいって、そこから「クール」な答えを、次々と導き出している〈新しい経済学〉のいまを紹介。人間心理が陥りがちな落とし穴をやんわりと回避させるための後押し(=ナッジ)の手法をふんだんに盛り込み、開発経済学の新しい知見を一般向けにやさしく語ります。その新しさの特徴は、開発プロジェクトの「なにがうまくいって、なにがだめなのか」を社会実験ではっきり実証する点、そして人間の非合理性を考慮した新しい発想に基づいている点にあります。
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

    Posted by ブクログ

    開発経済学に関して、数式や経済学の理論などを用いずに文章で明快に解説されていて、初学者でも読みやすい内容だった。
    日常や仕事においても考え方が応用できそうな内容ばかりだったので、困難にぶつかった時はまた読み返したい。

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    2020年08月29日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

    Posted by ブクログ

    タイトルへの答えを言えば、”No”だろう。ビジネスの世界では、これから導入しようとする戦略などがどれほど有効か、効果があるのかよく吟味した上で実行されるが、開発の世界となるととにかくいいことだからやってみるということが多く、それでは本当に効果のある開発は行えないと指摘する。また、貧困国にくらす彼らも我々と同じ人間であり、マーケティングや心理学的な考え方をしなければならないということがよくわかった。新開発経済学3部作のほかの2作も読むことにする。

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    2014年04月05日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

    Posted by ブクログ

    現代には国際的な援助プロジェクトがさまざまに林立していて、それぞれが支援を求めています。ただ、営利団体と違って、こういった団体・プログラムが自らに課している評価や検証は甘いケースが多いので、その援助が実際に貧困層にどのような影響を与えるのか、投資対効果はどうか、持続可能なものなのか、そういったことを精査し続ける必要性を強く訴えた1冊。

    医療の分野でよく使用されているRCT(ランダム化比較実験)の手法を用いて、支援をしたグループと何もしていないグループを比較することで効果測定します。「こうすれば、きっとこういう効果が得られるから投資しよう」という安易な”善意”ではなく、現実世界できちんと実験し

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    2013年09月08日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

    Posted by ブクログ

    行動経済学の本。
    求めてい内容よりややエッセー風だったけれども、それによって行動経済学への印象が柔らかいものへと変わった。

    「善意」は貧困をなくす必要条件だけど十分条件ではないということを再認識した。

    マクロファイナンスの内容が多めなので、それの実例を知る本としては優れているかも。

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    2019年11月15日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

    Posted by ブクログ

    開発における実践的な行動経済学を平易な文章で解説する。とても多くの示唆を与えてくれる。貧乏人の経済学とともにおすすめ。

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    2017年01月12日

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