作品一覧 2022/05/20更新 意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論 試し読み フォロー これからはじめる イタリア語入門 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 花本知子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論 ジュリオ・トノーニ / マルチェッロ・マッスィミーニ / 花本知子 当たり前に捉えられている意識の不思議と、意識が生じる源となるものは統合情報量であるとする統合情報理論(IIT)について書かれた本。著者の1人がIITを考案したジュリオ・トノーニであったためIITについて詳しく書かれているかと思っていたが、どちらかというと意識の不思議に主眼を置いた内容であった。 個人...続きを読む的に面白いと思ったのは以下の3点である。 ①意識の研究には実用性が薄いと感じていたが、臨床現場での患者の意識状態(昏睡、植物状態、最小意識状態など)を判別するために、「意識とは何か?」という問いに答えるのは医療現場では喫緊の課題であるということが分かった点。 ②臨床での意識状態の判別結果と、TMS脳波計測によるTMS刺激の脳全体への広がり方に強い相関が見られたという点。 ③睡眠時と覚醒時のTMS脳波計測で、刺激の広がりに違いがあったという点。 Posted by ブクログ 意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論 ジュリオ・トノーニ / マルチェッロ・マッスィミーニ / 花本知子 読み心地がすこぶる快適で、ミステリー小説を読み進めるような構成の妙。 直前にダマシオの『自己が心にやってくる』を読んで翻訳物の神経科学は僕には早いかもと打ちのめされてたところ、救世主のような救いの手を差し伸べてくれました。しかし、カバーデザインからは堅苦しい印象を受けてたので、読み手を選ぶだろうな...続きを読むと少し惜しい気持ちがある。 意識とは何か?という壮大なテーマに「統合情報理論」という手法によって挑む。解き明かされる謎もあるし、まだ霞が晴れない議論(意識分布図、統合や情報を司るコアなるものの解明)がある。それでも、意識というぼんやりしたでもクリティカルな問題に対して着実に解像度が上がること間違いなし。この議論の現在の展開が知りたいけど、参考図書あるかなー探してみよう。 Posted by ブクログ 意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論 ジュリオ・トノーニ / マルチェッロ・マッスィミーニ / 花本知子 初心者には難しかったが、大変読み応えのある本だった。情報統合理論をちゃんと説明出来ないが、「脳って凄い」という事は分かった。その点で言えば著者の企みは成功しているのではないか(本当はダメだけれど)。「意識の単位φ」や地球上に存在するあらゆるものに意識はあるのかという問いも興味深い。図や写真が豊富で見...続きを読むてて楽しかった。 Posted by ブクログ 意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論 ジュリオ・トノーニ / マルチェッロ・マッスィミーニ / 花本知子 意識という重大にして永遠の課題みたいなテーマがまず面白いし、統合情報理論についても大まかな理解が得られたと感じたからよかった。数式も用いられてないので誰でも読めます。 Posted by ブクログ 意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論 ジュリオ・トノーニ / マルチェッロ・マッスィミーニ / 花本知子 意識発生のメカニズムについての仮説をわかりやすく解説している。まず脳の働きと意識の関連とその不思議な働きから説明が始まり、Nスペの『驚異の小宇宙 人体』ファンとしてはそれだけでワクワクする。そこから、実際の現象との比較から順を追って矛盾がないことを説明するくだりは興奮して本をめくる手が止まらなかった...続きを読む。もうこうなると人工知能の領域で意識発生を実証してもらいたいところだが、そこまでは触れられなかった。あくまで著者は臨床医なのかな?しかし、こうなると意識を持つAIの登場する日は近いんじゃないかと思ってしまう。 Posted by ブクログ 花本知子のレビューをもっと見る