ブライアン・フェイガンの作品一覧 「ブライアン・フェイガン」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧 2023/07/14更新 海を渡った人類の遥かな歴史 古代海洋民の航海 試し読み フォロー 古代文明と気候大変動 人類の運命を変えた二万年史 試し読み フォロー 歴史を変えた気候大変動 中世ヨーロッパを襲った小氷河期 試し読み フォロー 若い読者のための考古学史 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> ブライアン・フェイガンの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 若い読者のための考古学史 ブライアン・フェイガン / 広瀬恭子 これは、かなり面白かった。発掘者が、遺跡を見つけ、過去の歴史を明らかにしていく、興奮が手に取るように伝わってくる。 ツタンカーメン王の話は、ドキドキした。現場を開けるときの、待ちきれない思いがたまらない。あるいは、ラスコーの壁画を見つけた、牛だよ!牛!という驚きに満ちた声。 冒険とは、こんな気持...続きを読むちだろう。いまは日本に留まっているが、いつか世界をまたにかける仕事をできるようになりたい。自分の目で、世界中のあらゆるものをみてみたい。 そのためには、目の前のことを一生懸命やることだ。どこかにつながっているはずの、この道を行くしかない。残りわずかな20代で、できる限り色んなことに取り組もう。 Posted by ブクログ 若い読者のための考古学史 ブライアン・フェイガン / 広瀬恭子 文章の格調が高いにもかかわらず、読みやすく、期待以上の内容だった。考古学が想像したよりも歴史が浅いことにまず驚く 。 そもそも歴史が学問として成り立ったのが最近なのだ。 歴史の教科書で当たり前のように書かれていることは、先人たちの大きな努力なくして、成立しないことを実感した。 特に好きなのは放射...続きを読む性炭素年代測定の章。科学が人文社会系の学問に貢献するのは胸が踊る。 また、考古学の応用可能性の広さ、その学際性にも胸が踊った。若い時に出会ったら、人生が変わる一書だったかもしれない。 Posted by ブクログ 若い読者のための考古学史 ブライアン・フェイガン / 広瀬恭子 現在進行形で進歩し続けている、考古学という学問。 単純にどのような発見がなされていったか、という側面だけでも興味深いが、 考古学の手法自体が進化していく様はかなり面白い。 盗掘まがいの行為による金銭目的から過去を読み解く作業へ、 粗野で単純な採掘からテクノロジーを駆使した非破壊な調査へ。 旧約聖書...続きを読むやギリシア叙事詩に登場する伝説の街を発掘する、といった話はとても刺激的だし、 そういったロマンが伴ったからこそ考古学は進化したのではないだろうか。 Posted by ブクログ 歴史を変えた気候大変動 中世ヨーロッパを襲った小氷河期 ブライアン・フェイガン / 東郷えりか / 桃井緑美子 荒天による食糧不足がフランス革命を引き起こしたと通常の歴史学では言わないように、歴史の変動を気候だけで説明することはできないが、昔であればあるほど人間の生活が気候に大きく影響を受けたことは間違いないだろう。 本書はだいたい10世紀から19世紀ころまでのヨーロッパにおける気候変動が、海岸線や氷河など...続きを読む地形を変化させ、あるいは食糧の豊凶によって人口の増減を生じさせたかを明らかにしていく。昔になればなるほど、気温や海洋に関する正確な統計データは存在しないが、雪氷コア、樹木年輪その他の研究手法に拠って復元されてきた当時の状況に基づき、著者はその筆を進めているようだ。 〇興味深かった内容 「第1章 中世温暖期」~10世紀末にスカンディナヴィア人がグリーンランドに定住し、当時豊富だったタラやアザラシ、セイウチの漁をし、さらに北アメリカ(現在のカナダ等)まで航海していたこと。ゴシック教会の大聖堂などが次々と建築されたのもこの時代が豊作であったからこそ可能であったことなど。 「第4章 嵐とタラとドッガー船」~乾燥させた塩漬けのタラは軽いうえに保存がきいたのでヨーロッパでは船乗りや軍隊の理想的な糧食であった。しかしタラは水温に極めて敏感な魚fで水温が2℃以下の場所では生存できない。 この時代、船の造船技術も進歩し、イングランドでは2本から3本のマストのある外洋船ドッガ―船が生み出され、漁場を拡大していった。 第6章以降の第3部「『「満ち足りた世界』の終焉」では、人口が増加し、食糧問題が深刻になったことから、北ヨーロッパで農業革命が進行した様子が描かれる。 オランダの土地干拓による農地の増大、イングランドにおける土地の囲い込み、新世界の作物ジャガイモの普及、フランスにおける冷夏による農民の窮状続きとフランス革命、アイルランドのジャガイモ飢饉などなど、世界史で習った有名なトピックが 気候とどのように関わっていたかが説明される。 千年単位での気候変動と歴史との関係が描かれた訳だが、地球温暖化は果たして地球を、そして我々の生活をどのように変えていくのか、改めて考える上で良い参考書だと思う。 Posted by ブクログ ブライアン・フェイガンのレビューをもっと見る