作品一覧 2023/02/28更新 共感という病 試し読み フォロー 紛争地で「働く」私の生き方 試し読み フォロー 僕らはソマリアギャングと夢を語る ― 「テロリストではない未来」をつくる挑戦 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 永井陽右の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 紛争地で「働く」私の生き方 永井陽右 著者の永井陽右さんが田村淳さんのNewsCLUBに出演した時の「イスラエル・ハマス紛争の行方」に関する非常に興味深いコメントがきっかけで、この本を読み始めました。 憎しみの連鎖が拡がる。 みんな傷つき泣いている。 憎しみの連鎖を詳しく見ると、やられたからやり返すということがある。 やられたというこ...続きを読むとにトラウマを持ち、傷つき、泣いている。 お互い泣き合いながら、傷つきながら殴り合いをしている。 傷とかトラウマ的なところに目を向けるという視座が必須。 この視座が無ければ、絵にかいたような憎しみの連鎖が拡大する。 イスラエルにいる方々が全てネタニヤフのような極右ではない。 ガザやパレスチナにいる人々みんながハマスではない。 ではハマスのような組織にいる人々はどうか。 おそらく多くが10代、20代、30代。一人一人に多様性があり、そこに鍵がある。 当事者だったからこそ言えることがあるはずで、ユニークな担い手になれるはず。 二つ目の視座としては、ハマスのような組織にいる若者に対し何が出来るのかということがある。 このような見方、視座が世界にあまりにも無いので、どうにか日本からつくっていきたい。 Posted by ブクログ 紛争地で「働く」私の生き方 永井陽右 ソマリア アル・シャバーブ 若者 テロリスト 自爆テロ 投降兵リハビリテーション施設 リハビリテーションプログラム ケアカウンセリング イスラーム教再教育プログラム NPO法人アクセプト・インターナショナル代表理事 冒頭から私の知らない世界が押し寄せてくる。 著者はいったい何をやっているのか。 読...続きを読むみ進むにつれ、少しずつ理解していく。 紛争が酷いソマリアでは、 年端のいかない青年、若者がテロリストに仕立て上げられ、 自爆テロで自分を含め多くの人の命を奪う。 彼らもそうやって自分の肉親を殺され、敵を憎んでいる。 政情不安で数十万人が餓死する。 そのことに気づいた著者は、 何か自分にできること、と思い立ち、 テロリストにされた若者を投降させ、 あるいは刑務所に赴き、 それぞれの人にあった教育を与え、普通の人間に戻していく。 人の役に立つ人間にしていく。 それが最終的に紛争をなくすことだと信じて。 ほぼ半分の3章まではその状況がこれでもかと書かれ、 これがまだ続くのか、と正直つらくなってきた。 ところがそこから話は彼の生い立ちになる。 いかに著者がそういうことを始めたか。 1991年生まれ、まだ30歳そこそこ。 最初から聖人君主だったわけでもなんでもない。 学級崩壊、喧嘩、家庭内暴力、そのさなかにいる、 ある意味落ちこぼれ的な生き方をしていた。 そんな著者がたまたまネットで見た「ツバルが沈む」 記事を読み、何かしなくては、と思い立つ。 そこから一念発起、人間が変わったという。 猛勉強し偏差値40から70にアップし早稲田に合格、 さらに海外に出て現状を知り、NPOを立ち上げ、、、 やはり子供のころから優等生、中高一貫とは何かが違うのだ。 最近の私の説を裏付けるような、地で行くような人。 最初からぬくぬく育つ温室栽培は弱く、 雑草から立ち上がってきたものが強いのだ。 明治日本は今まで苦汁をなめてきた下級武士や農民の中で 地頭がいいものがのし上がり国を作ってきた。 戦後は地方の優秀な人が高度成長をもたらした。 いまは。。東京に集まっている勝組の子息が 恵まれた環境で学習しいい偏差値でいい大学を出て 大手企業、官僚、政治家と国をかじ取りするから、 甘い判断で日本をダメにする。 話がそれた。 こういう著者のような人々を応援したい。 彼もいつ凶弾に倒れるかわからない。 こういう人こそ日本を救うのだ。 Posted by ブクログ 紛争地で「働く」私の生き方 永井陽右 彼の存在をいつ知ったのだろう。テレビのドキュメンタリー的なものだろうか。その時から、なんと尊敬すべき若者だろうと思ってきた。 本書を読んでますますその思いは強まった。文字通り命を賭けた毎日だ。そのことがありありと伝わる。身近な人も次々に亡くなっていく。あまりにも過酷な環境で、精神の健康も保たなければ...続きを読むならない。いつも驚くほどの爽やかさの中の、危うい精神状態もそれはそうだろうと思いながら心配になる。彼のような人に自分の命だけは大切に、とかきれいごとは言えない。そんなことは当たり前なのだが、命を恐れていては何もできないのだ。ガザで働く(そして命を落とす)国連職員や医師の人たち同様、自分にはできない使命を持った方々を心の中で祈るしかしていない自分は一体何?と思う。 どんなに不条理な世界であっても、信念に基づき、一つ一つ実行していく彼のような存在がある限り、絶望することはないと言い聞かせる。 Posted by ブクログ 紛争地で「働く」私の生き方 永井陽右 すごい人がいるんだなー 生い立ちからして、使命もって生まれてきた人なんだろーなー 素直に育った人はこんな人生にはならないのかな そこらへんも不思議だし、ちょっと悪いくらいの人じゃないと世の中に影響与えるような人にはなれないんだろーな (昔のことかもだけど)親子関係よくないというような事が書かれて...続きを読むいたけど、これだけの精神力を持つ人を育てるってすごいなーと親目線でも読んでしまう 生き抜いて日本人として世界で活躍してほしい 世界中で戦争してるけど 地球から戦争をなくしたいと大人たちは本当に思っているのか?(自分も大人だけど) じゃあなんで武器を作るんだろう? いろんなところでなぜ核実験ばっかりするんだろう? いろいろ思っているけど 綺麗事なしで現実と向き合っている著者がすごい タイトルは『私』となってるけど 『私』と書くところと『私たち』と書くところが混在していて NGOのことなんだろーけど、どこまでが『私たち』なのかいまいちわからなかった Posted by ブクログ 紛争地で「働く」私の生き方 永井陽右 平和を追い求める。 自分より若い人が世界で活躍してることを初めて知った。 1番最初はYouTubeを見ていて、こんな活動している人がいるのだと興味本位で本を購入したけど 本当に何にも援助もない0から今の今、ずっと活動していることに頭が上がらないし 世界情勢のことも知ってる様で実は全く見えていないな、...続きを読むと思った。 微力ながら応援し続けていきたいと思うし、著書にも書かれている 「断片的で不正確な情報が蔓延するSNSを眺めているのではなくて、専門書などの本を読み、他者と議論し、何よりも自分を通して考え、行動することだ」 出来ることは限りなく少ないけど、その中でも やるべきことをひたすらやる。 あぁ、そうだよなと心から納得した 今の自分に喝を入れてくれた本。 Posted by ブクログ 永井陽右のレビューをもっと見る