春信と言われてもピンと来ないので、浮世絵を調べながら読む。
絵の情景と本の描写が江戸の町を身近にする。
主人公は春信の美人画で有名な笹森お仙。春信の浮世絵の場面場面に絡んだ事件をお仙が謎解く。
おきゃんで美形な主人公ときたら読まずにはいられない。
お仙は実は…という立場ではあるけど、最後は自分では裁
...続きを読むきはつけない。悔い改めさせるラストが物足りないものの、そういうのもありかな。
登場人物が春信の浮世絵のモデルになった美女が多く、これに人気役者の菊之丞がからんだり、とにかくきらびやか。
お仙を巡る三角関係も楽しい。
タイトルにもなっている最後の話はお仙の活躍はあまりない。
こういう話し、鬼平でもあったけどこちらは不思議なお話になっていて、ロマンチック。
曲水の宴
流星菊寿七変化
五月雨琴の音遊び
十六夜華泥棒