心霊現象に興味を持つ方にはぜひおすすめしたいガイドブック。歴史的に重要な事件を具に取り上げ、貴重な図版も惜しみ無く紹介されています。世に溢れる無数のオカルト本は出典もなく怪しいものが多いですがこの書は間違いなく信頼に足る一冊です。
子どもの頃から驚きと興味で見聞きしていた数々のスピリチュアリズム、
...続きを読む心霊研究、超心理学がこの本のお陰で一つの線となった気持ちがします。400pに迫る本ですが一気に読み進める事が出来ました。歴史を述べる部分もですが第六章における「スピリチュアリズム再考」は特に興味深い。
筆者は心霊の世界を「ある」ものと捉える立場です。その上で歴史を丹念に追い、批判的思考に基づき執筆しています。わたしもこの立場に賛成です。まだまだ我々には未知の世界が多数あり、その一つが心霊なのかもしれません。「よく分からないが何かある」そんな世界を今後も学んでいきたいです。