作品一覧

  • 費用・技術から読みとく巨大建造物の世界史
    3.0
    1巻792円 (税込)
    世界には、その時代の叡智を傾けてつくられた、歴史的に貴重な建築物が数多く存在し、それらは世界史上に登場する、さまざまな文明や国家の栄枯盛衰と密接に関係しています。なぜなら建造物は、文明や国家の痕跡であり、建築主や設計者、直接工事に従事した労働者など、携わった人々の思惑や想いがつまっているからです。たとえば、中国にある万里の長城や、カンボジアにある幻の都アンコール・ワットは、外見の威容ばかりに目が行きがちですが、歴史的な視点では、為政者が権威づけなどの目的でつくらせた栄華の象徴でもあります。ただし、その裏側では国民が過度の負担で苦しむこともありました。内乱が起こったり、国が弱体化して他国から攻められたりすることがあったのも歴史的な事実です。建造物が当時の社会に受け入れられたのか、活用されたのかといった視点でみると、つくられた時代の人々や社会の有り様も見えてきます。また、建築と技術は切ってもきれない関係にあります。当時の高度な技術力の結晶が建造物だからです。時代ごとの技術の革新によって生じた、建築様式の移り変わりや、工期の短縮、コストの削減などにもつながっています。加えて、建築物を通じて、誰が、いつ、何の目的で、どのような技術が使われていたかを明らかにしつつ、どれくらいの費用がかかったかなどを独自に試算することで、世界史を見つめ直してもらおうというのが本書のねらいです。歴史とは今この瞬間にも粛々と積み上げられていく、人の行為の時間的な連なりであり、建築はその生き証人として、現代に生きる我々に直接その時代の精神を盛りつけた器ともいえるものなのです。本書を読んで、歴史と建築の深い関係に気づいていただけると幸いです。
  • 非常識な建築業界~「どや建築」という病~
    4.2
    1巻770円 (税込)
    2015年、新国立競技場問題に続き、選び直されたデザイン案に「コピペ」疑惑が浮上、さらには傾斜マンション事件が発生するなど、建築業界の威信を揺るがす問題が立て続けに起こった。しかし、これらは氷山の一角。いま、この業界の裏で何が起こっているのだろうか? 「どや顔」をした公共施設で税金をムダにしないために、危険なマンションを買わないために、寿命の短い持ち家を建てないために。知っておきたい非常識な実態。
  • 非常識な建築業界~「どや建築」という病~

    Posted by ブクログ

    建築の世界が、設計、施工の両面から詳しく、わかりやすく解説されている。ニュースで取り上げられた新国立競技場やマンションの杭打ち不良の問題についても、業界が抱える仕事の発注や進め方の構造とからめてよく理解できた。さらに建築の歴史を概略で把握できるような内容も盛り込まれていてとても興味深かった。すごく勉強になった。

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    2020年09月10日
  • 非常識な建築業界~「どや建築」という病~

    Posted by ブクログ

    建築業界は、木材とも関係の深い、隣の業界だったので、関心を持ってずっと見ていたが、今ひとつ業界構造がわからなかったというのが正直なところであった。それが、この本を読んで、氷解。
    ゼネラルコントラクター。脱構築建築・・・暴走してしまう業界というのは必ずあるのだなぁ。

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    2020年04月03日
  • 非常識な建築業界~「どや建築」という病~

    Posted by ブクログ

    「どや建築」がパワーワード過ぎる。この業界に来てから、なぜこんなにも建築を巡る論説は難解で、時として意味不明なのかと思っていたが、謎が解けた。家を建てる予定の人も必読

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    2019年01月05日
  • 非常識な建築業界~「どや建築」という病~

    Posted by ブクログ

    非常識な建築業界 「どや建築」という病。森山高至先生の著書。日本の建築業界がいかに非常識で歪んでいるかについて単刀直入に説明している良書。どんな業界でも非常識なところはあるけれど、建築業界の非常識さは際立っているのかも。

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    2018年09月28日
  • 非常識な建築業界~「どや建築」という病~

    Posted by ブクログ

    建築業界を学んで、IT業界を学ぼう企画として読んだ。

    建築はデザインでコンペが行われる。料理と違って素人が評価しづらい。(おいしい、まずいは素人でも分かるが、デザインの良し悪しは分かりづらい)
    →ITのコンペはプレゼンかと思いますが、ソフトウェアは見えないものなので、良し悪しはプレゼンの出来次第という意味では、あんまり変わらないかも。

    建築家の野心は、一般人の感覚とはズレたところで大きく膨らんでいます。「雨をよけるという屋根の機能はそのままに、でも屋根に見えないようにするにはどうすればよいか。」そんなことばかり考えているようなのです。何なんでしょうね、この感覚。
    →やばいw ITにはないだ

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    2017年08月11日

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