山本ゆりさんは面白おかしくレシピを作っている主婦と思われそうだけど、もちろんそんなことはない。その裏では絶えず料理の研究をしている・・・はずなのだが、この本にはそういう努力の話はほとんど出てこない。ブログの面白さそのままだ。
カフェ飯を家庭で作るというおしゃれなことを始めたが、レシピにフランス料理に
...続きを読む使うような材料も出てこない。「まるでバルサミコ酢のように焼肉のタレをお皿に垂らして」も、味も見かけも遜色ないところもすごい。(バルサミコ酢はお高くて、他に使えそうなレシピのレパートリーあまりないからね)
本人が普段食べてるものの写真がすごい(どんなん)、ブログに来たコメントがまた秀逸。こういうの拾って本に載せてくれるところが嬉しい。
今さらだけれど、ブログで読んでいるからいいか、と思いつつ、まとまったエッセイを読んでみたら、これがまたすごかった!(misachi68さんの本棚より。参考にさせていただいています)
お友達もネタとして優れていてさすがだが、ご本人の、気を遣うあまりおしゃべりになるところ、子供の体操服のゼッケンが縫えてないところ、ネットショップの失敗談、自意識過剰の件、自分だってあなただって、しんどい時はしんどいのよ!と言って解説までしてくれるところなど、もう共感しまくりになって、頷きすぎて顎がおかしくなったくらいだ。
ところどころ出ているレシピはカロリー高めだけど、この本もかなり高カロリーの出来だと思う。いろんな意味で。