殺人事件の被告人の自伝的小説ということもあり、正直なところ、感想が書きにくいが、時代性のある事件でウォッチしていた時もあったので、備忘録的に書いておくことにする。
おすすめの一冊か?と聞かれれば、469頁2段組みのボリュームで、主人公自身がたいへん美化された、自分大好き目線で書かれたオハナシなので
...続きを読む、それでもよければどうぞ、という感じ。
入試といい、男性とのお付き合いといい、都合のよい経過を細かく描写し、残念な結果をさらっと書き流して、読み手(相手)が勘違いしてしまうような箇所が散見され、こうして人は騙されていくのだろうと思う。
ちなみに、今現在の事件については、どうやら続編に書かれるようだ。
本書の書きぶりのままなら、本事件のご遺族や関係者のことを思うと、続編の出版はなくてもいいように思うがどうなるのだろう、と気にしてみたり。