食べられる野草のレシピ集。
「図鑑」というほど植物について詳しく書かれているわけではなく、また「レシピ」というほど多くの料理法が書かれているわけでもない。
そのため、どちらの用途においても中途半端であることは否めないが、私なりの面白さを挙げるとすれば次の2点。
まず、「食べられる花って結構多い!
...続きを読む」ということが知れたこと。
スーパーでも食用花は売られているが、色や種類はあまり多くないようだ。しかし、同書によれば意外と食べられる花は多いようで、花をたくさん盛り込んだサラダのレシピや、花を氷の中に閉じ込め、見た目や香りを楽しむアイディアはとても素敵。それほどおいしいものではないような気がするが、「花の料理」って憧れ!
2つめは、道端に咲いてるような、子どもの頃によく目にしていた植物が、実は食べられる!という新たな発見。
シロツメクサやクローバー、オオバコなど、どこにでもあるような植物も実は食べることができてちゃんと薬効がある!もちろん、都会の道端に生えてる草を実際に食べることはないだろうが、普段から目にしている植物だからこそ「どんな味なんだろう」とあれこれ想像してみるのが面白い。
いつか野草を採りに行ってみたくなる、そんな1冊だ。