作品一覧

  • 世界を破綻させた経済学者たち──許されざる七つの大罪
    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    見えざる手、緊縮財政、規制緩和と競争重視、インフレ・ターゲット、投機の奨励、グローバリゼーションと自由貿易、データ偏重――いつの間にか、私たちの日常に浸透しているこれらの考え方。じつはこうした理論が、主流派の経済学者たちによって極めてあやしい基盤のうえに構築されたものであり、2008年の金融危機と現在の世界経済の混乱を招いた元凶だったとしたら? 《ニューヨーク・タイムズ》などで長年経済コラムニストを務めたベテランの評論家が、アダム・スミスからケインズ、ミルトン・フリードマン、アセモグル&ロビンソン、ラインハート&ロゴフ、ピケティまでを俎上に載せ、経済学者たちの犯してきた過ちを筆鋒鋭く告発、学問の罪を問う警世の書。
  • 世界を破綻させた経済学者たち──許されざる七つの大罪

    Posted by ブクログ

    まことしやかに語られてきた経済学の理論が、いかに多くの問題をはらんできたかを実際の経済情勢に照らして指摘する良著。必ずしも一般向けの啓蒙書ではないが、経済学をよく知らない人にも分かりやすく書かれていると思う。

    0
    2018年10月13日
  • 世界を破綻させた経済学者たち──許されざる七つの大罪

    Posted by ブクログ

     著者はNYタイムズの名物コラムニストだという。「経済学者」ではないからこそ、いわゆる「主流派の経済理論」をこてんぱんに書くことができたのだと考える。
     スミスの「見えざる手」にはじまり、供給が需要をつくり出す「セイの法則」、フリードマンの自由市場(万能)主義、インフレ抑止政策、市場は常に完全に情報的に効率的であるとする「効率的市場仮説」、グローバリゼーション、そして「経済学は科学である」という思い込み。これらが筆者が指摘する「七つの大罪」だ。
     リーマンショック以前、さんざん幅をきかせていた新古典派の経済学者たちが使う理論に対して「現実とは違ってるじゃないか」と迫るのが本書。経済学を自然科学

    0
    2015年10月12日
  • 世界を破綻させた経済学者たち──許されざる七つの大罪

    Posted by ブクログ

    社会科学は因果推論の根本問題が存在するため研究が難しい分野であるため、
    本書の表題はその点が考慮されておらず過大に思える
    とはいえ2008年の金融危機で直面した経済学の混乱の歴史を知るには悪くない

    0
    2023年10月07日
  • 世界を破綻させた経済学者たち──許されざる七つの大罪

    Posted by ブクログ

    経済学者の提言は役に立たないところか有害だーって内容。どんな考えが有害なのかがわかりやすく書かれている。

    世界を破綻させたとあるが、実際は破綻してるわけじゃないのでまあタイトル詐欺なのは否めない。
    経済学者がいかに間違った提言を自信満々に、臆面もなく、予測どころか実証すらかけらもなく、検証に耐えられない状態であるのにも関わらず垂れ流しているのかはとてもよく書かれているのだが、なぜそうなってるのかというと「間違った考えに固執してるから」としか書いてないのがちょっと残念かな。
    基本的に政策提言は採用されなければただの戯言にしかならないものなので、なぜ採用されるのか、(正しい政策が)なぜ採用されな

    0
    2020年06月16日
  • 世界を破綻させた経済学者たち──許されざる七つの大罪

    Posted by ブクログ

    サブタイトルに「七つの大罪」とあるが、7つがどれなのかを探すのがけっこう難しい。

    各章でひとつずつ検証・反論されているわけでもないし、全7章あるけれど見出しで「コレ!」と書かれているわけでもない。

    ・見えざる手(アダム・スミス)
    ・セイの法則(供給が需要を作り出す)
    ・財政縮小による景気拡大
    ・インフレターゲット
    ・効率的市場仮説
    ・グローバルゼーション
    ・経済学

    おそらく上記が七つの大罪(間違っていたらスマン)だと思われるが、1回読破するだけでは、いくつかのテーマが重なりあっていたり、なかなか理解しづらかった。

    圧倒的なボリューム(文字量)なのだが、余白や改行がほとんどないので、けっ

    0
    2015年11月15日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!